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九十七話

まだ、この時間は執務中だったはずだが祖父であるオグワールがトランプを持ってやってきた。

そんなわけで現在はトランプで遊んでいる。

父親であるシュタイナーも他の兄妹達とよく遊ぶそうで慣れた手つきだ。

母親であるマリアンヌもすぐに慣れて楽しい一時を過ごしていた。

シュバルツも発案者が負けるわけにはいかないと本気で相手をする。

現在は大富豪遊んでいるのだがシュバルツは10連勝中だ。

「シュバルツ・・・。強すぎない?」

父親であるシュタイナーがそんなことを呟く。

「あらあら。最下位だからって」

母親であるマリアンヌは2位と3位を祖父であるオグワールと争っていた。

「他の遊びにしますか?」

「いや、次こそは私が勝つ」

結局、シュタイナーが最下位から抜け出すことは出来なかった。




夕食を終え、シュバルツは明日帰るというシュタイナーに兄妹へのお土産を渡す。

今回、準備したのは異空間で取れる果物を乾燥させたドライフルーツだ。

この辺では手に入らない物も混ざっているがシュタイナーは何も言わなかった。

この日も夕食後、パーティーメンバーである3人はシュバルツの部屋にやってきた。

いつものように異空間である修行部屋に向かう。

今日は、探索に向かうのではなくシュバルツが武神のアシストを得てその状態での模擬戦を行った。

武神はそれぞれのレベルに合わせて相手をしてくれたようでそれぞれ課題が浮き彫りとなる形だ。

だが、一番得た物が多かったのがシュバルツだった。

今後も定期的に武神のアシストを使っていくのもいいだろう。




シュタイナーが護衛の騎士達を伴って城を経つのを見送ったシュバルツ達は迷宮に行く準備をした。

本日、向かうのも牛蛙の出る迷宮である。

何やら近頃、風邪が流行っているらしく滋養強壮効果のある牛蛙の肝の薬が人気とのことで稼ぎ時なのだ。

迷宮についたシュバルツ達は人を避け、普段通りに奥へと向かう。

奥には手つかずの牛蛙が大量にいる。

囲まれないように立ち位置を気をつけながら次々に狩っていった。

シュタイナーのおかげで持ち帰れる量が増えたので滞在期間が1日ほど増えたが異空間で安全に休憩を取れるシュバルツ達には何の問題もなかった。

今回、普段と違ったのはボス部屋で全ての牛蛙を倒した後に宝箱が現れたぐらいだ。

どういう仕組みなのかは謎だがそういうものとして受け取るしかないようだ。

中身は低級の回復薬だった。

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