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九十三話

シュバルツは収穫祭に向けいくつかの鍋を作ってみた。

3人に食べてもらい、それを参考に味を決めた。

無難な塩味の物と体が温まる味噌の物に決まった。

鍋は収穫祭のはじまる直前での受け取りになったが異空間の特性を生かしてなんとか事前の仕込みを終えることができた。

森エリアで木を伐採し3人で大量の木製の器とフォークを作ったりもした。

オグワールの配慮で城の使用人を何人か貸し出してもらった。

騎士も目立たないように配置されている。

最初は遠目で見ていた街の人々であったが無料だと知れわたると鍋を求める人が殺到した。

衛兵だけでは整理が追い付かず、護衛として見守っていた騎士達も巻き込まれていた。

シュバルツは鍋の空きができると追加で肉と野菜を切り鍋を作りはじめた。

無料の鍋を求める人々の列は夜遅くまで続いた。




「ふぅ・・・。疲れましたね」

「でも、やってよかったです。お礼を言ってくれる子供とか可愛かったですね」

「お疲れ様でした。戻って休みましょう」

シュバルツ達は片付けを終わらせて城へと戻った。

手伝ってくれた使用人達には乳酒とチーズを差し入れしたので今頃は楽しんでいる頃だろう。

流石に今日は異空間での修業もお休みだ。

それぞれ寝る準備をして眠りについた。




翌日も、まだ収穫祭は続いている。

そうそうに城を出たシュバルツ達は収穫祭を楽しむことにした。

行く先々で色々な物を貰う。

どうやら昨日のお礼ということらしい。

ありがたく受け取って食べ歩きをしながら街を巡る。

劇を見たり大道芸を見学したりして過ごす。

そうしているとあっという間に日が暮れる。

城に戻ったシュバルツ達は夕食を断りシュバルツの部屋に集まっていた。

食べきれなかった貰い物で腹を満たし修行部屋へと移動する。

修行部屋へとやってきたが今日は修練が目的ではない。

それぞれに好きなことを自由にすることになっている。

流石に1人でコボルト平原は厳しいのでオーク村に向かおうとするとフランがついてきた。

騎士として腕を鈍らせるわけにはいかないらしい。

ミミとシズノは森エリアに向かったようだ。

お気に入りの果物があるらしくそれをいっぱい取ってくるといっていた。

こうしてフランと2人きりというのも懐かしい。

お互いに言葉はなくとも連携して動く。

休憩を挟みつつも存分に体を動かしたシュバルツとフランはアイテムボックスがいっぱいになるまでオーク狩りを楽しんだ。

ミミとシズノも満足のいく結果だったようだ。

明日からはまた迷宮に挑む日々がはじまる。

気を引き締めていこうと心に決めたシュバルツだった。

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