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九十一話

幸い、先ほどの戦闘でコボルトの大半を倒せたのか建物の近くにいるコボルトはあまり多くない。

コボルトを排除して建物の中を改める。

山羊のチーズに乳酒が入った壺など今まで見なかった品が手に入った。

他の建物の中も探索して全てアイテムボックスの中に入れて修行部屋へと戻ってきた。

収穫が色々あったので休憩を兼ねてそれぞれ好きに過ごすことにした。

シュバルツは先ほど手に入れたチーズを生かして料理をはじめる。

農園で取れた玉ねぎをみじん切りにする。

オークの肉をミンチにしてみじん切りにした玉ねぎとパンをパン粉にして今回は乳酒入れて混ぜていく。

粘りけが出てきたら成型する。

中に先ほど手に入れたチーズを包み油を引いたフライパンで焼き上げていく。

焼きあがったら皿にうつしてソース作りをはじめる。

調味料は前にまとめて買ったのでソースをベースに野菜と焼いた時に出た旨味の塊である肉汁を煮詰めていく。

付け合わせの野菜も軽く火を通せばハンバーグの出来上がりだ。

匂いに釣られたのかそれぞれ好きなことをしていた3人も集まってくる。

「シュバルツ様。それは・・・」

「色々手に入ったから作ってみたんだけどどうかな?」

「いただきます」

3人は唾をごくりと飲んでハンバーグに手をつけた。

「とっても柔らかくて噛めば肉汁で溢れてきてとても美味しいです」

「トロトロに溶けたチーズも最高です」

「どれどれ・・・」

シュバルツも食べてみるがこれは中々うまくできたのではなかろうか。

「これなら、牧場区画を開放するのも悪くないかもしれませんね」

牧場区画が解放されれば卵や牛乳、他にも乳製品が色々作れるようになる。

今回はオーク肉を使ったが牛の肉なども手に入るだろう。

「これ以上、美味しいものが食べられるんですか?」

「えぇ。工夫すれば色々出来ますね」

すっかり3人の目の色が変わっている。

「なら、頑張って恩恵ポイントを貯めましょう」

次の目標が定まりやる気に満ちている。

「では、食後の軽い運動といきましょうか」

こうしてシュバルツ達はコボルト平原を再び訪れた。

3大欲求の食を刺激された3人は普段より動きがよかった。

シュバルツは苦笑いしながらも3人を援護する。

突っ込みすぎてミミとシズノがコボルトに囲まれたりもしていたがフランが上手くカバーしていた。

ひやりとする場面もあったがやる気に満ちている3人をシュバルツは止めることができなかった。

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