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八十三話

鍛冶技術を学ぶシュバルツを見守りつつ3人はシュバルツから言われた欲しい物を討論していた。

オーク村での狩りも悪くはないがやはり別の狩場も欲しい。

3人のお願いを聞いたシュバルツはいくつかの候補を出す。

以前、クロからお勧めされたコボルト平原か牛蛙の沼を提案した。

女性陣は沼は汚れそうということでコボルト平原を選んだ。

この日から、迷宮で貢献度を貯めながら夕食後から異空間で鍛冶技術を学びつつ恩恵ポイントの貯蓄の為にオーク村へ積極的に狩りにでかけた。

シュバルツが鍛冶技術を学べはそれだけ恩恵ポイントを貯めるのは遅くなる。

3人を見送った後もシュバルツはこっそりオーク村で恩恵ポイントを貯めていた。

その甲斐もあり、2日後にはコボルト平原を開放することができた。

「皆、準備はいい?」

「いつでもいけます」

「ばっちこいです」

全員の準備が整っていることを確認してコボルト平原に移動する。

コボルトはどこだろうと思っているとコボルトとの方から現れた。

「コボルトは鼻がいいので違和感を感じて確認にきたのでしょう」

フランがそう説明する。

はじめての敵の為に身構える。

コボルトは襲いかかってくるのではなく遠吠えをする。

その遠吠えは遠くまで響き渡り周囲からコボルト達が集まってきた。

「これは・・・。少々まずいかもしれませんね」

シュバルツ達は様子を見つつ集まってきたコボルトを退治する。

個々の力はそこまで強くないようだ。

だが、コボルトは倒しても倒しても次々に集まってくる。

シュバルツが中級魔法であるウィンドストームでまとめて倒すがコボルトの後続は途切れない。

ウィンドストームは風の刃を広範囲に展開する魔法だ。

シュバルツはウィンドストームを連続で放つ。

味方に当てないようにしつつ放つのは精神的に来るものがあるが少しだけ余裕が生まれる。

3人はその間に息を整え、積極的に攻勢に出る。

コボルトの集団を倒し終わり、ドロップ品を集めるとアイテムボックスがいっぱいになった。

これだけ長時間戦闘することになるとは思っていなかった。

少しでも判断を誤れば誰かが怪我をしていてもおかしくない。

「次からは遠吠えさせないようにしましょう」

「そうだね」

シュバルツ達は修行部屋へと戻り本格的に休憩を取る。

体力的に余裕のあったシュバルツは3人に手料理を振舞った。

クロが無言で自分の分の料理を要求してきたので追加で作ることにはなった。

料理に夢中になっていたクロは3人に捕まって散々もふられていた。

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