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八十一話

「よし。採掘はこれぐらいでいいだろう」

無名の鍛冶がそう言って全員で工房区画に移動する。

無名の鍛冶は何がどこにあるのか把握しているようで鍛冶場に直行した。

「魔石はあるか?」

「魔石ですか?取ってくればいくらでもありますけど」

「取ってきてくれ」

シュバルツはアイテムボックスに入っているインゴットを全て出してから魔石を取りに倉庫区画に向かった。

シュバルツは倉庫区画から魔石をアイテムボックスいっぱいまで入れて戻ってくる。

3人も興味があるようで手伝いをしてくれていたようだ。

インゴットは無名の鍛冶の指揮の元、種類別に並べ替えられていた。

「まず、この鍛冶場は一種の魔道具だ。各設備は魔石で動くようになっている」

無名の鍛冶に言われて各設備に魔石をセットしていく。

「魔石の質が悪いからかなりの数を消費するが大丈夫か?」

「えぇ。魔石はまだまだありますから」

「そうかそうか。普通の工程ならまず鉱石からインゴットに加工する作業が入るが既にインゴットになっているからな。まずは儂が手本を見せよう」

そう言って無名の鍛冶は鉄のインゴットを熱しはじめる。

鉄のインゴットは熱を伝えるように赤くなっていく。

無名の鍛冶は黙々と赤くなった鉄を叩きはじめる。

何度か叩くと再び炉の中に入れ取り出し再び叩く。

途中何かの粉を振りかける。

それを何度も繰り返すとあっという間に剣の形になっていった。

最後に熱く熱された剣を水につけるとじゅわっと一気に冷やされ煙が立つ。

「後はこれを研げば完成じゃ。やってみろ」

シュバルツは鉄のインゴットを炉に入れ取り出し叩いてみる。

ある程度叩いたところで炉に戻し、取り出して叩く。

だが、無名の鍛冶のようにはうまくいかなかった。

何度叩いてもただ、平べったくなるだけである。

「最初はそんなもんじゃ。見て盗め」

無名の鍛冶はそう言って黙々と手本を見せはじめた。

シュバルツは真似をしてみるが全然うまくいかない。

材料は無限にあるのだ。

シュバルツは諦めずに剣を打ち続ける。

そんなシュバルツをフラン、ミミ、シズノは応援してくれており果物を差し入れしてくれたりしていた。

ある程度、見れる剣が作れるようになった時、シュバルツのスキルに鍛冶G-(Gマイナス)が追加されていた。

称号には無名の鍛冶師の弟子という称号も得ていた。

無名の鍛冶の弟子には武器を作成時、補正がつくようだった。

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