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七十七話

食事をしようという話となり適当なお店に入る。

席に座りメニューを眺めているとクロから念話が届いた。

「また、厄介な剣を見つけたものにゃ」

「厄介?」

「そうにゃ。詳しいことは修行部屋に来た時にするからアイテムボックスの中に入れとくにゃ」

シュバルツは首を傾げつつもクロの助言に従い腰に下げていた剣をアイテムボックスにしまった。




何を食べようか悩んでいると店員が声をかけてくる。

「ご注文はお決まりですか?」

「僕はステーキとサラダ。後はスープをお願いします」

「我々も同じもので」

「かしこまりましたステーキとサラダ。スープが3つですね」

店員はオーダーを確認して去って行った。

暇を持て余し店内を見回してみる。

食事時ということもありそこそこ繁盛している。

頼んだ料理はあっという間に届いた。

全員に行き渡ったことを確認してシュバルツはステーキを食べる。

「あっ。美味しい」

「ここのステーキは一番人気なんですよ」

「そうそう。休日はよくお世話になります」

「そうなんですね」

城にいれば休日でも普通に食事が出る。

わざわざ街に出てきて好きな物を食べるというのも贅沢かもしれない。

「本当はお酒も飲みたいところですが仕事中ですからね」

「なんだかすみません」

「いえ、シュバルツ様のせいではありませんから」

「そうそう。本来であれば修練漬けですからありがたいぐらいですよ」

「食事が終わったら他の人達にも何かお土産を買っていきましょう」

「よろしいのですか?」

「えぇ。幸い稼げていますから普段からお世話になっているお礼です」

シュバルツは結構なお金を持っている。

迷宮でも稼いでいるがトランプの特許料が入ってきていた。

経済をまわすのも貴族の務めだろう。




食事を終えたシュバルツ達はまず酒屋を訪ねた。

これは護衛の騎士2人に聞いたらやはりお酒がいいと言われたからだ。

夜番でなければ多少の飲酒は認められているとのことで結構いいお値段のするお酒を購入した。

今度、オーク村で取れるお酒をまわしてもいいかもしれない。

お酒は恩恵ポイントへの交換率がいいのだがお世話になっている人達が喜んでくれるならいいだろう。

その後も、シュバルツ達は気の向くまま街の探索を続け夕方となり城へと戻った。

お土産のお酒を渡すと騎士の人達は大喜びだった。

全員揃って敬礼してくるパフォーマンスまでしていた。

シュバルツは飲み過ぎないようにとだけ言って部屋に戻った。

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