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七十四話

シュバルツ達は城に戻り真っ直ぐオグワールの元を訪ねた。

「お爺様。失礼します」

「うむ。シュバルツよ。元気そうじゃな」

オグワールはシュバルツ達が迷宮に挑んでいることを知っている。

実力を考えれば危険はないとわかっているが心配で仕方がなかった。

「それで、その子は?」

「少々事情がありまして、この子をメイド見習いとして雇うことはできませんか?」

「ふむ・・・。本来であれば公爵家に仕える者は素性をきっちり調べねばならぬがシュバルツの頼みだ。雇っても構わんぞ」

「ありがとうございます」

「ただし、教育は甘くないからそのつもりでの」

「頑張ります」

オグワールが鈴を鳴らすとこの城を取り仕切る執事が現れる。

「この子の育成を任せる」

「かしこまりました」

アンズは不安そうな顔を一瞬したが気を引き締めたのかしっかりとした顔で部屋を出て行った。

あの様子なら大丈夫だろう。

「ところで、夕食は食べたのかの?」

「いえ、まだです」

「ならば儂も一緒に食べるとしよう」

全員で食堂に移動する。

料理はすぐに運ばれてきて存分に腹を満たした。

食後のお茶の時間。

シュバルツ達は迷宮での出来事。

オグワールはこの街で起きたちょっとした事件を。

実に様々なことを話した。

楽しい時間はあっという間に過ぎていくものでよい時間となったので解散する。




時間は押していたがこの日もシュバルツ達は全員で修行部屋へとやってきていた。

「今日からは狩場をかえようと思います」

「やっとゴブリンから解放される!」

「それで次は何が出てくるの?」

「オークですね」

「オークですか?」

フランは少々ひきつった顔をしている。

ゴブリンもそうだがオークには雄しか存在しない。

別種族の雌を攫ってきて繁殖する。

ゴブリンは力が弱いのでそこまで被害がないのだが近くの村ではオークに襲われ女性が攫われるという事件が年に数件、発生する。

救出作戦にはフランも参加したことがあり、その時の嫌悪感が顔に出たのである。

「女性の敵です。全て滅ぼすべし」

フランからやる気が見えるようだ。

ミミとシズノもそれに感化されたのかやる気は十分のようだ。

「それでは行きましょうか」

オーク村に移動すると女性陣は連係しオークを恐ろしいペースで倒していく。

シュバルツはその様子を見て、失敗したかなぁと内心思っていた。

近々別の狩場も用意したほうがいいのかもしれない。

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