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七十話

夕食も終え、今日もシュバルツの部屋に集まっていた。

「本日は本当にありがとうございました」

フランはそう言って頭を下げてくる。

「いえ、僕も楽しかったですから」

「今日はどうするの?」

「とりあえず移動しましょうか」

そう言って修行部屋へとやってきた。

クロは我関せずを貫き隅の方で横になっている。

「さて、今日は森にでも行ってみましょうか」

「森かぁ・・・。何がとれるんだろう」

「薬草とか果物。後はお肉とかですね」

シュバルツは弓を取り出して様子を確かめる。

「シュバルツ様が弓を持つなんて珍しいですね」

「普段使いするほど上手くないですし、狩りで両手が塞がるのは危ないですから」

「それは言えてるね」

シュバルツ達は森区画に移動して行動をはじめた。

ミミとシズノは果物を中心に取っている。

フランは警戒しながら薬草を採取している。

シュバルツは鳥や鹿を中心に動物を狩る。

「この森は夢のような空間ですね」

「夢ですか・・・?」

「だって、危険な魔物はおらず品質の高い薬草がこんなにも」

「確かにそうかもしれないですね」

ここは隔離された空間だ。

どれだけとっても問題になることはない。

薬草に限った話ではなく果物もいくらでもあるし動物もいくらでもいるのだ。

普通の森では危険な魔物も生息しているし比較的安全な場所での採取は他の冒険者との取り合いだ。

そういったことを考えなくていいこの森は確かに夢のような空間だろう。





シュバルツ達は休憩を挟みつつも持てる限り自然の恵みを持って修行部屋に戻ってきた。

倉庫区画に移動して今すぐ使わない物を保存する。

恩恵ポイントも4人で行動することによって効率よく集まっている。

修行部屋で3人を見送り今日もシュバルツは1人修行部屋に残った。

「お疲れにゃん」

3人が通常空間に戻ったのを確認してクロがよってくる。

「クロ。迷惑をかけてごめんね」

「別にいいのにゃ。罪悪感を感じるにゃら取ってほしいスキルがあるのにゃ」

「何かな?」

「念話というスキルにゃ」

シュバルツはスキルリストを開き念話スキルを迷わず取得する。

すると頭の中にクロが直接語りかけてくる。

「これで、他の人を気にせず話せるのにゃ」

念話の仕方は自然と分かった。

誰に話しかけたいかをイメージして頭の中で会話する。

最初は戸惑ったシュバルツであるがコツはすぐにつかめた。

「中々便利なスキルだね」

3人がいてもこれでクロとコミュニケーションがとれる。

クロは満足そうだった。

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