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六十四話

この日も異空間でゴブリン退治に精を出していた。

狩りを終え修行部屋に戻ってくる。

シュバルツは3人が修行部屋を出たのを確認してクロに話しかけた。

「どうしたのクロ?」

「現地人と接触するのはあんまりいいことじゃにゃいのにゃ」

「そうだったんだ・・・。迷惑かけてごめんね」

「いいのにゃ。ここはシュバルツの為の空間だから好きにすればいいのにゃ」

「ありがとう。疑問に思ってたことがあるんだけど」

「にゃにかにゃ?」

「3人の行動が恩恵ポイントに加算されてるんだけどどういうことなの?」

「それは他の神々からの配慮にゃ」

「配慮?」

「神々はシュバルツにはいっぱい恩恵ポイントを使ってほしいのにゃ。だからある程度行動を共にして信頼を寄せてくれている相手限定で行動を共にしている間は加算される仕組みにゃ」

「むやみやたらにパーティーメンバーを増やしてもダメってことだね」

「その通りにゃ」

「う~ん。だとしたらもっと色々恩恵ポイントを使った方がいいのかな?」

「無理矢理使わせる意図はにゃいから大丈夫にゃ」

「そうなんだ・・・」

「ただ、豊穣神が気合を入れまくってたことだけは伝えておくにゃ」

「えっと・・・。心を覗かれているってことかな?」

「神々は人の心を自由に見れるにゃ。あんまり乱用すると他の神に怒られるから安心するのにゃ」

「まぁ・・・。農場区画を開放する予定だったからいいんだけど」

「今すぐ解放するかにゃ?」

「いや、3人がいるときにするよ」

「わかったにゃ」

「それじゃ、僕はオークでも狩ってこようかな」

「いってらっしゃいにゃ」




シュバルツは1人でオーク村に移動した。

3人での狩りは楽しいが今はミミとシズノのステータスを伸ばすのを優先していて狩りをしているという感覚がなかった。

実戦を怠れば腕が鈍ってしまう。

次々にやってくるオークを剣だけで倒していく。

どれだけオークを倒してもオークが尽きることはない。

オークが作ったと思われる物資も同じだ。

シュバルツはアイテムボックスがいっぱいになるまで狩りを続けた。

修行部屋に戻ったシュバルツはいらない物を引き取ってもらい他は倉庫区画に保存する。

農場区画を開放する為の恩恵ポイントが溜まったのを確認して修行部屋を後にした。

通常空間に戻ったシュバルツは3人に声をかける。

「お疲れ様。今日はもう寝ようか」

「それではシュバルツ様。また、明日」

フランはそう言って部屋を出ていく。

「私達も寝ようか」

「そうだね」

ミミとシズノは当然のようにシュバルツのベッドに潜り込む。

いくら言っても1人で寝るのは嫌だと言われすっかりこれが普通になっていた。

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