表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
63/169

六十三話

迷宮都市アリスの外に広がる森で実戦を積みつつ夜には異空間でゴブリン狩りに勤しんでいた。

そのおかげもありミミとシズノの戦いも安心して見れるレベルに達している。

この日も森で採取や魔物を討伐して冒険者組合に戻ってきた。

いつものように受付で札を受け取り解体所に成果物を出す。

「お前らも、毎日毎日頑張るよな」

解体所の職員ともすっかり顔なじみだ。

「迷宮に挑めたらいいんですけど・・・」

「そうか。お前達も迷宮目当てか。命を大事にしろよ」

「はい」

解体所で表を受け取り受付へと戻る。

「おめでとうございます。本日の評価でEランクに昇格です」

「本当ですか?」

「えぇ。でも、迷宮では気を付けてくださいね。脅威は魔物だけではありませんから」

「はい」

シュバルツは事前、情報として迷宮のことが書かれている本を読んでいた。

お宝が手に入ることもあるが迷宮には厄介な罠などもしかけられている。

最初に入れる迷宮はそこまでではないがそれでもはじめて入る場所だ。

用心に用心を重ねてもいいだろう。

シュバルツ達は代金を受け取り城への帰路についていた。

「はわわ。Eランク。これで一端の冒険者ですね」

「そうね・・・。私達がこれだけ早く昇格できたのはシュバルツ様のおかげです」

「2人が頑張った結果ですよ」

ちなみに冒険者の最低位はGランクだがこれはお試し期間ということになっている。

冒険者としてやっていけるのかを見定められる。

街のお手伝いなどを通じて信頼を積み重ねるわけだ。

シュバルツは街のお手伝いなどしたくなかったので低位の魔物を大量に納めたことにより実績を認められFランクとなった。

Fランクからは薬草の採取や魔物の討伐などを中心にしていくことになる。

森の中には当然、駆け出しの冒険者では太刀打ちのできない魔物も出る。

そういった場合は逃げきることも必要になってくる。

自分の身を守れるかどうかそこが試されている。

だが、シュバルツ達は森の上位魔物なども容赦なく倒し冒険者組合に収めていた。

一般的にEランクからが冒険者としての本当のはじまりだと言われている。

初級の迷宮とはいえ、その立ち入りを許可されるからだ。

多くの魔物に様々な罠。

そしてたまに見つかる宝。

それらを求めて冒険をする。

危険も勿論ある。

だが、それらを求めて多くの者が冒険者を志すのだ。

冒険者という職業は夢に溢れた職業なのだ。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ