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六十一話

夕食もすませた時間にシュバルツは3人に集まってもらった。

今日の狩りで恩恵ポイントが300万ポイント溜まったのだ。

偶然ではなく狙った結果なのでそこはいい。

「こんな時間にフル装備で集合なんて何をするんですか?」

「皆に僕の秘密の一端を開示しようと思ってね」

シュバルツが取り出したのは指輪だ。

「それは・・・?」

恩恵ポイントを交換したら何故か指輪だったんだ。

クロは楽しそうに笑っていた。

悪意のようなものを感じた気もするがぐっっと堪えた。

「これをつけてくれるかな?」

「構いませんけど・・・」

受け取った3人は何故か左手の薬指に指輪をはめる。

シュバルツは意味を考えてはダメだと自分に言い聞かせる。

指輪は一瞬、光を放つ。

シュバルツはそれ見て安心した。

心から信頼されていれば指輪が発光すると聞いていたからだ。

ここで誰か1人、脱落する可能性もあった。

「僕につかまって」

3人はシュバルツに触れてくる。

シュバルツはそれを確認して修行部屋へと移動した。




「ここは・・・?」

「僕の恩恵の1つかな?」

「それはどういう・・・」

「まず言っておきたいのはこの空間にいる間は現実世界の時間は経過しないということ」

「えっ・・・?」

「シュバルツ様はもしかしてこの空間で修業を?」

「その通り。体の成長も止まるし食事の必要もないからね」

「このような夢の空間があったとは・・・」

「でも、どうして今まで連れてきてくれなかったの?」

「渡した指輪を用意するのに時間がかかったのとこの空間に連れてくるのに条件があってね」

「条件?」

「僕のことを心のそこから信頼しているかどうかだよ」

「確かにその条件では時間がかかっても仕方ないですね」

「無事に3人がこの空間にこれてほっとしたよ」

「それで、これからどうしますか?」

「魔物の出る場所があるからそこに行こう」

シュバルツは3人を連れてゴブリンの洞窟にやってきた。

「ここは迷宮ですか?」

「それに近いかな。僕も正体は正直よくわかってないんだ」

喋っていると声に反応したのかゴブリンがよってくる。

「フランと僕は見守っているからミミとシズノで戦ってみて」

「わかったよ」

ミミとシズノは落ち着いてゴブリンに対応しはじめた。

ステータスは行動によっても増えるが魔物を倒すことによっても少しずつあがる。

ミミとシズノをある程度のレベルまで引き上げる。

当面の目的はそこにあった。

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