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五十九話

この世界には複数の宗教がある。

その中でも一大勢力であるマリーン教。

その総本山であるカルタスの高位の巫女が1つの神託を受け取った。

神々の寵愛を受けし者が命の危険に晒されている。

これを失うことは世界の大いなる損失である。

中央の大国に生まれ落ちしその幼き者を助けるように。

中央の大国はいくつかある。

特定しきれなかったため、その者を探すため多くの神官達が派遣されることとなる。

神託は驚くべきスピードで世界に広まっていった。

クロイツェン公爵家にも当然その話は伝わったが表向きは平穏な時間が過ぎていく。

シュバルツ達を殺そうと画策していた黒幕の耳にも当然入ったが気にもしていなかった。

このままでは自分の子供の立場が危うい。

そのことだけに囚われていた。




シュバルツ達は今日も練兵場にて体を鍛えていた。

中央騎士団の面々も協力してくれておりミミとシズノは短期間のうちに大きな成長を遂げている。

これなら一緒に狩りに行く日も遠くなさそうだ。

恩恵ポイントの貯蓄の方も順調だ。

300万ポイントまであと少しというところまできていた。

問題は3人に信頼されているかだが、シュバルツは心配していない。

トランプの販売もオグワールが上手くやってくれたのか順調だ。

追加の生産依頼なんかも来たが片手間に片付けている。

木材の加工技術も上達したのではないだろうか。

一部では問題も起きたそうだが・・・。

なんと木目を覚えて不正をする人が出たのだとか。

今は定期的にトランプをかえることで不正を減らすようにしているとのこと。

本当は紙で作れたらいいのだけどそこまでの技術はまだこの世界にはない。

恩恵ポイントを消費して地球製のトランプを仕入れることはできるがコストと釣り合わないのでやっていない。

たまに自分のご褒美に地球産のお菓子や飲み物を仕入れるぐらいだ。

今は次に拡張すべき区画なんかを考えている。

この空間にいれば食事をする必要はないが3大欲求の1つである食欲を満たすのはモチベーションの維持に大切なことだ。

肉は森で手に入るので問題ないがやはり農作物だろうか?

農場区画を導入して野菜や麦に米などを作るのは悪くないだろう。

人手の問題があるがどうやらクロが眷属を派遣してくれるとのことでなんとかなりそうだ。

種や苗については最初は恩恵ポイントで購入する必要があることだが1度植えてしまえば種取りなんかもできるだろう。

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