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四十二話

解体所では忙しそうに多くの人が動き回っている。

シュバルツは近くに通りかかった人に声をかける。

「すみません」

「なんですか?」

「魔物の素材の引き取りをお願いしたいんですけど」

「札は・・・?」

「こちらです」

「確かに。ではこちらに魔物の素材を出してください」

フランがマジックバックから次々にスライムや角兎を出していく」

「低位の魔物ばかりかぁ。でも、状態はいいですね」

職員が確認しているそばからフランはマジックバックから魔物の素材を出し続ける。

「えっと・・・。まだ、ありますか?」

若干職員の顔が引きつっている。

「これで最後です」

種類ごとにわけて出された魔物の素材はそれぞれ山を作っている。

「少し待ってくださいね。おい。誰か手伝ってくれ」

しばらく待つと奥の方から別の職員がやって来る。

「どうした?」

「数が多すぎてな。1人じゃ捌ききれん」

「うわっ・・・。大量だな。さっさとやるぞ」

シュバルツとフランは査定が終わるまで待つ。

「ふぅ。これが査定結果です。受付に持って行ってください」

「ありがとうございます」




受付に戻ったシュバルツとフランは再び受付の列に並ぶ。

雑談しながら待っていると順番を呼ばれた。

「これをお願いします」

「はい・・・。少々お待ちください」

受付嬢は奥に行き、袋を持って戻ってきた。

「こちらが報酬となります」

シュバルツはそれを受け取る。

袋はずっしりとして重かった。

「それと冒険者カードを出してください」

「はい」

シュバルツは冒険者カードを受付嬢に渡す。

「今回の査定で一定数の魔物の素材を収めたことによりランクがFランクとなります」

受付嬢は説明しながら冒険者カードを機械に入れ操作する。

しばらくすると冒険者カードが出てくる。

「こちらが新しい冒険者カードとなります」

「ありがとうございます」

「お気をつけてお帰りください」




シュバルツとフランはゆっくり城までの道を歩いている。

「昇格おめでとうございます」

「ありがとう。フランのおかげだよ」

「これでもう少し難易度の高い狩場にいけますね」

「そうだね・・・」

迷宮は勿論のこと狩場にもランクによって行ける場所が決められている。

無理をして入っても怪我や命を失うだけだし仮に魔物の素材を持ち帰ってもルールを破ったとして罰則を課せられる可能性もある。

少しずつ実績を積み重ねランクを上げていくしかないのだ。

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