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第四話

恩恵の儀を受けた翌日。

シュバルツのもとに魔術師がやってきていた。

「私はリリー・アルフォンス。今日から貴方に魔法を教えるわ」

そう言ったリリーは若い女の子だった。

シュバルツは礼儀正しく対応する。

「リリー先生。よろしくお願いします」

「まずはこの水晶に触ってくれるかしら」

シュバルツは差し出された水晶に触る。

すると水晶の中に赤、緑、青、茶色、白、紫、黄色と様々な色が漂う。

「何よこれ・・・」

リリーは結果に驚いているようだ。

「先生。結果は・・・?」

「ごっほん。全属性持ちよ。才能のある人でも2,3種類あればいい方なのに」

どうやらシュバルツは色々な魔術が使えるようだ。

「これでわけのわからない恩恵でなければよかったんだけどね」

「どういうことですか?」

「賢者とかの称号持ちであれば簡単に魔法を覚えられるんだけど貴方にはそれがない。実戦で使える魔法を覚えるには苦労するわよ」

称号にはそんな効果もあったのか・・・。

「僕、頑張ります」

「やるからには全力で教えるわ。まずは魔力を感じる所からはじめましょう」

「はい」

「背中を向けて。私がまずは魔力を送り込むからそれを感じ取って」

シュバルツは緊張しながら背中を向ける。

「リラックスよ。深呼吸して」

シュバルツは「スーハー」と深呼吸する。

「それじゃ、はじめるわよ」

体に不思議な感覚が走り抜けるのを感じる。

これが魔力だろうか。

イメージとしては心臓に大きな塊があり血液と同じように全身を流れているようだ。

流れは非情に悪く場所によっては滞っている。

それがリリーの魔力に押され開通していくのを感じる。

「どうかしら?」

「何となくですけど感じ取れたと思います」

「そう。急激にするのはよくないから1週間ぐらいこれを続けるわよ」

「わかりました」

リリーはそれだけ言うと退室していった。

魔法を早く覚えたいが焦りは禁物ということだろう。



シュバルツはそのまま歩くために運動場に移動する。

周囲では公爵家に仕える騎士達が修練に励んでいる。

よく訓練されているのか外周をひたすら歩くシュバルツを見ても誰も何も言わなかった。

今は少しでも多くのポイントを稼いでおきたい。

その一心で黙々と歩き続けた。

そのおかげもあって10ポイントほど稼げた。

目標とするポイントまではまだまだだが地道に頑張るしかない。

シュバルツはリリーから魔法について学びつつ地道なポイント稼ぎを続けた。



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