三十四話
一夜明け、昨日の襲撃の痕跡はなくなっていた。
使用人達が頑張ってくれたのだろう。
シュバルツはシュタイナーに執務室に呼ばれていた。
「昨日はご苦労だったな」
「いえ、身を守る為にしたことですから。それで何かわかりましたか?」
「使われていない脱出路から賊が入ったようだ。今は警備を置いている」
「わかったのはそれだけですか?」
「残念ながらな。それで聞きたいことがある」
「何でしょうか?」
「今のお前のステータスはどうなっている?」
シュバルツはステータスカードを取り出しシュタイナーに渡す。
偽装することもできたがあえてしなかった。
「これは・・・」
シュタイナーは驚いた。
そこに記載されていたステータスは5歳の子供の物とは思えなかった。
STR 147
AGI 123
VIT 186
INT 203
DEX 87
LUK 54
カウンター(歩数)
カウンター(素振り)
カウンター(射撃)
カウンター(魔物)
水魔法 F
土魔法 F
風魔法 F
火魔法 F
光魔法 G
解毒魔法 G-(Gマイナス)
剣術 G+(Gプラス)
槍術 G+(Gプラス)
弓術 G+(Gプラス)
錬金術 G
アイテムボックス G
獣神の加護
武神の加護
魔神の加護
体力回復 G
魔力回復 G
体力増加 G
魔力増加 G
速度増加 G
筋力増加 G
知力増加 G
運増加 G
魔力操作 F+(Fプラス)
精霊の目 G
思考加速 G
気配探知 G
罠探知 G-(Gマイナス)
毒耐性 G-(Gマイナス)
毒探知 G-(Gマイナス)
修行部屋 G-(Gマイナス)
倉庫 G-(Gマイナス)
初心者の草原 G-(Gマイナス)
ゴブリンの洞窟 G-(Gマイナス)
シュタイナーは頭を抱えている。
「色々突っ込みどころがいっぱいなんだが」
「頑張ったらこうなってました」
「はぁ・・・。絶対に他人に見せるな。それは家族でもだ」
「わかっています」
「色々考えたがお前とマリアンヌを避難させることにした」
このまま城内に留まればまた、危険にさらされるかもしれない。
「それでどこに?」
「最初は王都の別邸も考えたがお前のステータスを見て決めたよ。お前達には迷宮都市にいってもらう」
迷宮都市とはいくつもの迷宮が重なるように存在する場所に作られた都市だ。
多くの冒険者が集まり多くの資源を生み出している。
それを求めて商人も集まり他の産業も盛んだ。
シュバルツは迷宮都市という名にわくわくしていた。