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三十一話

シュバルツが修行部屋に入るとクロが提案してきた。

「そろそろ、新しいエリアを開放しにゃいかにゃ?」

「新しい区画?」

「そうにゃ。初心者の草原のランクをあげれば新種のスライムがでるにゃ。でも、お勧めはゴブリンの洞窟にゃ」

確かにスライムでは物足りなさを感じていた。

恩恵ポイントを稼ぐという意味では十分だが経験値的には美味しくない。

「危険はないかな?」

「今のシュバルツのステータスなら問題にゃいにゃ」

「そういうことなら・・・」

シュバルツはゴブリンの洞窟を開放する。

「早速行ってくるね」

「頑張るにゃ」




ゴブリンの洞窟は壁全体が発光しており視界的には問題ないようだ。

仮に暗くてもシュバルツは精霊の目のおかげで暗視があるので問題ないが明るくて困ることはない。

しばらく歩くと棍棒を持ったゴブリンに遭遇する。

様子見でマジックアローで攻撃してみるがそれだけでゴブリンは倒された。

これなら余裕そうだ。

魔石とドロップ品である棍棒を回収して次の獲物を求めて探索を開始した。

剣で接近戦も試してみたがまだまだ余裕がある。

結局、シュバルツはアイテムボックスがいっぱいになるまでゴブリン狩りを楽しんだ。




「ただいま」

「おかえりにゃ。どうだったにゃ?」

「拍子抜けだったかな」

「まぁ、そのステータスならそうにゃるにゃね」

「相談があるんだけど」

「なんにゃ?」

「棍棒のいい処理方法ない?」

ゴブリンの持っていた棍棒も一応回収してきたがこんなもの使わない。

「ん~。少し待つにゃ。他の神々と協議するにゃ」

素振りしながらしばらく待っているとクロがこちらを見てくる。

「協議の結果にゃ。1000本で恩恵ポイント1でいいなら引き取るにゃ」

1000本か。

割に合わない気もするが使い道ができたなら喜ぶべきだろう。

「アイテムボックスから直接変換できるようにしといたにゃ」

「ありがとう」

シュバルツは早速回収した棍棒を変換する。

全部で100ポイントぐらいにはなった。

今後のことも考えてアイテムボックスのランクでもあげておこうか。

痛い出費ではあるが必要経費だ。

シュバルツはアイテムボックスをGランクにあげてみる。

ランクの上がったアイテムボックス収容量は今までの倍以上だった。

これは嬉しい誤算だ。

もっと積極的にアイテムボックスは上げていってもいいかもしれない。

その為には大量の恩恵ポイントが必要だ。

シュバルツは気合を入れるのだった。

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