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二十九話

数日が経ち、シュバルツはその間も精力的に恩恵ポイントを貯めていた。

「お待たせしたのにゃ。準備ができたのにゃ」

「ありがとう」

リストに工房区画というのが追加されていた。

「錬金術工房は勿論のこと鍛冶場や他の施設も入ってるのにゃ。ランクを上げると設備が更新されるようにしといたにゃ」

シュバルツは早速、工房区画を取得する。

倉庫によって薬草と魔石をアイテムボックスに入れて工房区画に移動した。

各施設にはわかるように絵と文字で看板が出ている。

シュバルツは迷うことなく錬金術工房に入る。

そこで1つの問題に気付いた。

回復薬を作るのはいいが保存する瓶がない。

ダメ元で購入リストを見ると錬金術という項目が追加されていた。

リストにはずらっと錬金術に使う材料などが表示される。

瓶などは安いが素材系はぼったくりと思われるような設定であり自力で集めた方がよさそうだ。

とりあえず瓶を100ポイントで購入する。

何も現れない・・・。

詐欺だったのだろうか・・・。

現れなかった物は仕方ない。

今は回復薬のランクを上げるのが先決だ。

そう思ってアイテムボックスを開くと瓶はアイテムボックスの中に入っていた。

1000個×100。

あまりの多さにびっくりする。

目の前に現れたら潰されていただろう。

そうしない為に配慮してくれたらしかった。

瓶は1セット分だけ取り出し薬草や魔石も用意する。

シュバルツはアルシェ姉様に教わった通りに回復薬を作り始めた。

黙々と作業こなす。

回復薬が1000個できた所で休憩する。

回復薬を鑑定してみるが残念ながらランクはG-(Gマイナス)のままだった。

材料が悪いのかそれとも腕か。

どちらともかもしれない。

錬金術を極めるのは難しいということだろう。

体を動かしたくなったシュバルツは倉庫に移動して回復薬を10個だけ残し残りのアイテムは保管した。




森にやってきたシュバルツは弓を手に持っている。

精霊の目で獲物を取り繕う。

丁度よい位置に鹿がいた。

風下からゆっくり接近する。

十分な距離になったところで弓を構え矢をつがえる。

矢は狙い通りに飛んで行き鹿を仕留めた。

鹿は霧となって消えていく。

鹿のいたところには何かが落ちている。

肉と革。

そして角だった。

ドロップ品をありがたく回収する。

獲物を解体する必要がないのはありがたい。

シュバルツはその後も思う存分に狩りを楽しんだ。

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