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二十二話

シュバルツはアシストの疲労にも慣れてきた。

何度か休憩を挟みつつ、剣術アシストを堪能した。

今は修行部屋でごろごろしている。

休憩が終わったら槍術アシストも試してみる予定だ。

「ご苦労様だにゃ」

「へへ。武神って凄いね。僕もいつかあんな動きができるのかな?」

「武神から伝言があるにゃ」

「何かな?」

「体が貧弱すぎる。もっと鍛えろ。だそうにゃ」

「厳しいことを言われてる気がする」

「まぁ、あんまり気にするなにゃ。武神も楽しんでたにゃ」

武神は他の神々と交流をあまりせず1人で鍛錬に励む。

そんな神様なのだという。




英気を養ったシュバルツは槍術アシストを1000ポイント支払って選択してから初心者の草原に向かった。

剣術アシストの経験があったからから体はスムーズに動く。

武神も限界だと思ったら合図をくれるようになったので限界まで頑張った。

槍術アシストが切れるまでに槍術のスキルはG+(Gプラス)まで上がっていた。




シュバルツは休憩をしっかりとりつつ現実世界に戻った。

いつものように図書室に向かう。

シェリー姉様が出迎えてくれる。

「何か読みたい本ある?」

「魔法の本でまだ読んでないのはありますか?」

「う~ん。今の段階で読めるのはないわね。錬金術とかはどうかしら?」

錬金術。

確かに興味がある。

「それじゃぁ。それでお願いします」

「わかった」

シェリー姉様が持ってきてくれたのは初心者にもわかる錬金術という本だった。

この本に乗っていたのは様々な薬品や便利な道具の作り方だった。

恩恵ポイントも溜まっているし森エリアを開放したら初歩的な物であれば作れそうだ。

シュバルツは夢中で錬金術の本を読み漁った。

「そろそろ戻った方がいいんじゃない?」

シェリー姉様に言われて外を見れば日が沈もうとしている。

「もうこんな時間・・・。急いで戻らないと」

シュバルツはまだ5歳だ。

あまり遅くに戻ると母であるマリアンヌが心配する。

急いで別館に戻った。

「お帰りなさい」

「ただいま。母様」

怒られると思いきや母様はご機嫌だ。

理由はなんとなくわかる。

父であるシュタイナーが今日は一緒にご飯を食べるのだろう。

シュバルツは服を着替えてから食卓に向かった。

予想通り父のシュタイナーが座っていた。

全員が席に座ると料理が運ばれてくる。

だが、事件はこの時起きた。

給仕のメイドがご飯を落としてしまったのだ。

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