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二十話

本館の図書室に行くふりをして再びシュバルツは修行部屋へとやってきた。

「早かったにゃ」

「ははは・・・」

シュバルツは苦笑いするしかない。

剣と槍の持ち出しは許可されなかったので返却した為、新たに用意する必要がある。

買い物リストから武器を選択して剣と槍を購入した。

良し悪しがわからなかったのでとりあえず一番安い500ポイントの物だ。

剣と槍を鑑定してみる。

どちらもドワーフの見習いが作った物だと表示された。

「この世界にドワーフっているの?」

「色々な種族がいるにゃ。どんな種族がいるかは楽しんでほしいから内緒にゃ」

エルフやドワーフ。

獣人や妖精なんて者もいるのかもしれない。

シュバルツは早速、剣を持って素振りを開始する。

クロの目にはシュバルツが玩具を与えられた子供のように見えていた。

まぁ、事実子供なわけだが・・・。

何にせよ、この世界で生きていけそうで安心している。

平和な日本で生活していたシュバルツがこちらの世界に適応できるかそれだけが心配だったのだ。





シュバルツは疲れて今は横になっている。

その苦労のおかげで剣術のスキルはGになっている。

「素振りをよくそこまでできるにゃ」

「そうかな?結構楽しいよ」

「そう言われるとちょっと悔しいにゃ。神だと苦労しなくても大抵のことは出来るからにゃ」

確かに神様が苦労するというの想像できない。

それを考えると努力の出来る人間という生物は恵まれているのだろう。

「さてと。次は槍をやってみようかな」

「頑張るにゃ」

突き出して戻すという動作だが突き詰めていけば極められるはずだ。

そう信じてシュバルツは無心で槍を突き出す。

槍術がGになったところで違和感を覚える。

スキルを見て驚いた。

武神の加護なるものが増えていたのだ。

「ねぇ。クロ・・・。神様の加護って増えるものなの?」

「普通は生まれた時に与えられて増えることはにゃいにゃ。でも、中には変わり者でその人物の頑張りを認めて加護を与える神もいるにゃ」

「武神の加護が増えたんだけど・・・」

「それはよかったにゃ。武器の扱い方が上手くなって武術系のスキルが取りやすくなるにゃ」

「へぇ・・・。ちなみに他にはどういった加護があるの?」

「魔神の加護とか慈愛の加護。後は農業の加護とか色々あるにゃ」

「行動次第では加護を貰えると・・・」

「言っとくけど魔神の加護はこのままだと増えると思うにゃ」

「確かに色々やらかしてる自覚はあるけども・・・」

神様は思っていた以上にシュバルツに興味を持っているようだった。

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