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百六十九話

今現在、シュバルツ達は迷宮都市アリスの外に広がる平原地帯にきていた。

少し離れた位置には護衛の騎士達も待機している。

それとは別にスライムやホーンラビットなどの魔物を指定の場所に追い込んでいる人達もいる。

追い込まれた魔物をシュバルツの兄弟達が攻撃し倒していた。

「う~ん・・・。なんか思ってたのと違う」

「そうだね。これではただの狩りだ」

不平不満を言うがこれは仕方のないことだった。

公爵家の跡取り達が危険に晒されれば処罰を受ける人達が出る。

そう言った被害者が出ないようにとの配慮からだった。

姉様達はこうなることを予期していたのかもしれない。

「とはいえ、せっかくの機会だ。稼げるだけ稼がせてもらおう」

魔物を倒せば魔物の魔力が倒した人に吸収され強くなると言われている。

それは微々たるものではあるが事実である。

「公都だと母様達が煩いからな」

「そうそう。勉強しろだの。鍛錬サボるなだの煩いよね」

どうやら日々の生活で相当ストレスが溜まっているようだ。

「命の危険があったというのもあったけどシュバルツを外に出したのは正解だったね」

「そうそう。のびのびと過ごしているみたいで少し羨ましいね」

自由にやらせてもらっているのは事実なのでシュバルツは何とも言えない。

「それにしても兄様達も強いですね」

昔はわからなかったが兄達も基礎がしっかりしている。

剣筋も綺麗だ。

「はは・・・。まぁ、基礎は昔からきっちり教え込まれたからね」

「父様はその辺厳しいから・・・」

「自分の息子ならこれぐらい出来て当然って感じだからなぁ・・・」

「僕には優しいんですけどね」

シュバルツは父親であるシュタイナーから厳しくされた覚えがなかった。

「あぁ・・・。それは、本来ならまだ修練を開始する時期じゃなかったからじゃないかな」

「そうだね。普通はもう少し成長してからだから」

「そう言えばシュバルツは今どれぐらい強くなっているのかな?」

「気になるね。次の魔物はシュバルツが倒してみてよ」

「わかりました」

丁度よく次の魔物が追い込まれてくる。

ホーンラビットだ。

ホーンラビットは勢いよく飛び跳ねてくる。

シュバルツは剣を構え一閃する。

それだけでホーンラビットは綺麗に真っ二つになった。

「うわぁ・・・。その歳でこれだけ強くなってるとは・・・」

「うんうん。僕なんてその年齢の時は剣に振り回されてたのに」

自分達が剣をきっちり納めているだけあってシュバルツの凄さが一瞬で理解できたようだった。

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