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百五十八話

いつものように迷宮に潜り冒険者組合にやってきた。

なんだか騒がしい。

疑問に思いつつも受付に向かう。

「よかった。シュバルツさん達、戻ってきたんですね」

「何かあったんですか?」

「迷宮でスタンピードの前兆があったんです。一定のランク以上の方には討伐に参加してほしくて」

「わかりました。それで、どこの迷宮ですか?」

「それが、不死者の迷宮です」

その言葉を聞いた瞬間、女性陣が嫌な顔をする。

不死者の迷宮はゾンビやスケルトンが出てくる迷宮だ。

旧、マルタール王国の迷宮で判明したことであるが、女性陣は不死の魔物が苦手である。

得られる物も魔石だけで人気がない。

「不死者かぁ・・・。どうします?」

「ぐぬぬ・・・。断りたいところですが、騎士として見逃すわけには」

冒険者で防げなければ、迷宮都市アリスに配備されている騎士団が出てくることになる。

そうなると騎士であるフラン、マリル、レベッカは強制参加になる可能性があった。

「シュバルツ様がいれば何とかなりますよ」

「私達も魔法はいっぱい練習しました。直接、攻撃は出来ませんが役に立てるはずです」

「そこまで言うなら行きましょう」

シュバルツ達は、戦利品を換金して、万全の準備をしてから不死者の迷宮に向かった。




「なんだか、不気味な雰囲気ですね」

「そうですね・・・。魔力が澱んでます」

「こうしていても仕方ありません。行きましょう」

不死者の迷宮の中に入る。

入り口近辺では依頼を受けたであろう、他の冒険者達がゾンビやスケルトンと戦っていた。

シュバルツ達は、邪魔にならないように通り過ぎる。

しばらく歩くと、大量のゾンビとスケルトンが向かってくる。

シュバルツは無詠唱でホーリーアローを放ち倒していく。

女性陣もそれぞれ魔法でゾンビとスケルトンを相手にしていた。

シュバルツほどの勢いはないが、それでも確実に数を減らしていく。

「これなら、何とかなりそうですね」

魔力を回復する回復薬を飲みつつ、シュバルツ達は迫ってくるゾンビとスケルトンの討伐を続けた。

長い期間放置されていただけあって、どれだけ倒してもゾンビとスケルトンの数が減った気がしない。

安全地帯は無事に機能しているようだ。

ここで一度休憩を取る。

シュバルツはまだまだ余裕があるが、女性陣の精神状態を考えたらしっかりと休憩を取った方がいいだろう。

修行部屋に入ると女性陣は水浴びをはじめた。

シュバルツは見ては悪いと思い、倉庫区画に手に入れた魔石を放り込みに移動した、

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