表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
151/169

百五十一話

食事をとり、マリルと共に城を出る。

店のある地域に到着するとマリルは迷うことなく、1つのお店にはいって行った。

そこにはぬいぐるみがいっぱいある。

マリルは、様々なぬいぐるみを手にとっては棚に戻すを繰り返していた。

シュバルツを思い出したように、マリルが話しかけてくる。

「シュバルツ様は、どれがいいですか?」

「う~ん・・・。この黒猫がいいかな」

何となく獣神であるクロを思わせる人形である。

「なるほど・・・。そういえば、修行部屋にいる猫ちゃんに似てますね」

「そうそう、可愛がりたいんだけど、撫でさせてくれないからね」

クロは、神というだけあって気位が高いのだ。

気安く触らせてはくれない。

「よし、私はこの子にします」

そう言って、マリルが手に取ったのは茶虎の猫の人形だった。

それぞれ、猫の人形を購入して抱えながら店を後にする。

「まだ、時間はあるけど、どうする?」

「最近、人気の喫茶店があるのでそこに行きましょう」

マリルに案内され、オープンテラスのある喫茶店に入る。

席に座り、飲み物を注文する。

飲み物が出てくるまで、マリルはずっと購入した茶虎の猫人形を撫でていた。

その後は、適当に店をまわり、ブラブラする。

意外なお店もあったりして、楽しい一時を過ごした。




城に戻ってきたシュバルツは今度はレベッカと街に出かける。

レベッカが連れてきたのはオペラハウスだった。

楽団による演奏が奏でられている。

この世界にきてから、音楽を聴くのははじめてだ。

前世では学校のイベントでホールで演奏を聴いたことはあるが、特に何も感じなかった。

だが、こういうのも悪くないなと思う。

演奏が終わり、オペラハウスを後にする。

「シュバルツ様。どうでしたか?」

「何て言うか、迫力があったね」

「それがまたいいんですよ」

「機会があったらまた来たいな」

「はい。その時は是非、お供させてくださいね」




5人とのデートのようなものを終えた、シュバルツは自分の部屋にいた。

慣れないことをして、精神的な疲労のようなものを感じる。

だが、それぞれ、楽しんでくれたようでよかった。

ベッドで横になるといつの間にか、眠ってしまっていた。




シュバルツが目覚めるとパーティーメンバーが集まっていた。

どうやら、自然と集まったようである。

「起こしてくれたらよかったのに・・・」

「いえ、シュバルツ様の寝顔が可愛くて」

女性陣はそう言って微笑んでいた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ