表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
15/169

十五話

シュバルツは修行部屋で改めて恩恵ポイントの使い道を考えていた。

修行部屋を取得したことで他の部屋も取れるようになっていた。

例えば畑だったり川だったり日常生活で役立ちそうなエリア。

後は初心者の草原というスライムしか出現しないエリアだ。

必要なポイントはそれなりに大きいが今なら取得することも可能だろう。

少し悩んだがカウンター(魔物)を1万ポイント消費して取得。

初心者の草原を100万ポイント消費して獲得した。

後はクロのお勧めで異世界転生ではおなじみのアイテムボックスを50万ポイント消費して取得した。

アイテムボックスはG-(Gマイナス)となっており恩恵ポイントを消費することで保存できる種類や量が増えていくようだ。

アイテムボックスは他のスキルと違い使い続けて性能が上がるということはないとのことだ。




シュバルツは早速、初心者の草原に侵入した。

見晴らしのよい草原を想像していたのだが所々背丈より高い草が生えていたりと移動に苦労しそうな感じである。

目の前にはポヨンポヨンと液状の魔物であるスライムが跳ねている。

マジックアローを発動してスライムを攻撃してみる。

当たり所がよかったのか1発でスライムが倒れ魔石を残して消えていく。

通常であれば倒した魔物は死骸が残るのだがここではそうではないようだ。

どういう仕様なのか後でクロに確認してみよう。

シュバルツはその後もスライムを求めて草原を進んでいく。

何度目かの戦闘で不思議な感覚を味わう。

ステータスを見ると全体的に能力が上がっている。

これがレベルが上がったということだろうか。

幸いここではどれだけ戦ってもスライムが尽きるということはない。

楽しくなってきたシュバルツはその後もスライムを倒し続けた。




魔力が尽きたので一度、修行部屋に戻って休憩をする。

「はじめての狩りはどうだったにゃ?」

「凄く楽しかったよ」

「それはよかったにゃ」

「ところでここの魔物なんだけど何で死骸が残らないの?」

普通であれば死骸が残る物だ。

それはダンジョンと呼ばれる場所でも変わりない。

「そういう仕様だからとしかいいようがにゃいにゃ」

「そうなんだ」

スライムは最弱の魔物だが死骸には使い道が色々とある。

畑の肥料にしたり元の世界のゴムのような使い方をしたりと需要はかなりある。

「まぁ、魔石が手に入るだけいいかな」

まだ、魔石を換金することは出来ないが将来の為にも頑張ってスライムを狩ることにした。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ