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百三十二話

シュバルツ達は1つの指名依頼を受けていた。

元マールタル王国への支援物資を乗せた馬車の護衛である。

高ランク冒険者が交代で務めているらしくシュバルツ達の番がまわってきたのである。

シュバルツ達の他にも護衛はいるがこの場の冒険者のまとめ役はシュバルツということになっている。

子供が最高責任者ということで文句を言っている者もいたが、ランクの関係上仕方ない。

支援物資を乗せた馬車以外にも便乗して稼ごうという商人も加わっており、かなりの大所帯だ。

流石にこの陣容で襲われるということもなくシュバルツ達は元マールタル王国、王都へ到着した。

シュバルツ達は意外な人物に呼び出されていた。

王太子であるサイファーである。

「まだ、残っていたんですね」

シュバルツとしてはとっくにマルセイユ王国に戻っていると思っていたので意外だった。

「いやぁ・・・。色々この地域は酷くてね。離れるに離れられないんだよ」

「それはまた・・・」

「そうだった。君の送ってくれた種とか本は助かったよ」

主食になりそうな物から成長の早い野菜などを送ったがそれがなければ住民が暴徒になっていてもおかしくなかったらしい。

「君達にちょっとした頼みもあってね」

「なんですか?」

「この国にも迷宮があるんだけど氾濫の兆しがあってね。間引いてくれないかな?」

「受けてもいいですけど、迷宮の情報を貰ってもいいですか?」

「あぁ・・・。そうだな。この国にある迷宮は結構な深さがあってね。階層ごとに出る魔物ががらりと変わるのが特徴かな」

1層はスライムやコバット。

2層はゴブリン。

3層はオーク。

4層からはリザードマンが出るらしい。

それ以降の階層もあるようだが4層までで十分な利益が出るので潜る人がいないらしい。

「悪いけど可能なら深層の調査も頼むよ」

「わかりました・・・。可能な限り頑張ります」

「食事を用意させているから楽しんでくれ」

そう言ってサイファーは去って行った。

シュバルツ達は食事を楽しみ早々に眠りについた。




翌日、朝食食べてから件の迷宮に向かった。

今回は徒歩での移動である。

幸い、王都からそこまで距離はなく1時間ほどで迷宮に到着した。

シュバルツ達は迷宮を封鎖している兵士にサイファーから貰った札を見せて迷宮に入る。

迷宮の中には大量のスライムとコバットがいた。

氾濫を起こしかけているというのは本当のようだ。

シュバルツ達は手分けして1層の魔物の駆除から開始した。

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