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百二十六話

パーティーメンバーは厩舎で見つかった。

「紹介しますね。新たに護衛についてくれる騎士のマリルとレベッカです」

「よろしくお願いします」

2人そう言って敬礼する。

「お世話になります」

「貴方達が来るとは思っていませんでしたね」

「フランは2人のことは?」

「えぇ。知っています」

「フラン先輩。よろしくお願いします」

「実力は確かですが困りましたね」

シュバルツには秘密が多い。

2人を信用していないわけではないが気を使うことも多いだろう。

「とりあえず、遠乗りにでもでませんか?」

シュバルツはそう提案する。

秘密を打ち明けるかは追々考えていけばいいだろう。

「そうですね・・・」

全員、賛成してくれたのでそれぞれ馬を用意して騎乗した。




馬を巧みに操り近くの川まで馬を走らせる。

風をきる感覚が心地よい。

騎士というだけあってマリルとレベッカも安定した腕を見せていた。

目指していた地点に到着して馬を適当な木に結び料理の準備をはじめる。

シュバルツはアイテムボックスに入れていた食材を使い素早く料理する。

マリルとレベッカは手伝うと言ってくれたが他のパーティーメンバーと親睦を深めてほしいと断った。

基本的に料理をするのはシュバルツの役目だ。

これから護衛につくというのなら慣れてもらうしかない。

オーク肉を焼いていき塩、胡椒にタレをかける。

タレは恩恵ポイントで買った安定の日本産だ。

再現することも出来そうだがその為には試行錯誤を繰り返す必要があるだろう。

野菜を丁度よい大きさにカットしてパンを軽く焼く。

バターをパンに塗り野菜とオーク肉を挟む。

即席のハンバーガーである。

「準備できましたよ」

シュバルツは全員にいき渡ったのを確認してハンバーガーにかぶりつく。

我ながらいい出来だ。

マリルとレベッカは驚いた表情をしていた。

「美味しいです。シュバルツ様にこんな特技があったなんて」

「この腕なら料理人にもなれそうですね」

「あはは。本職の人が聞いたら怒りますよ?」

そう言いながらも内心ではそれもありだなと思うシュバルツだった。




食事の後はマリルとレベッカがどれぐらい戦えるの確かめる為に総当たりの模擬戦を行った。

騎士であるだけに基礎もしっかりしていてこれなら迷宮にも安心して潜れるだろう。

シュバルツはフランとも戦ったが勝つことができなかった。

今のパーティーメンバーの強さ順は次の通りだ。

フラン、シュバルツ、レベッカ、シズノ、マリル、ミミである。

これは相性の問題もありそうだった。

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