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百十五話

村を襲ったと思われるイーブルボアの群れはすぐに見つかった。

だが、その数は正直、嫌になるほど多かった。

これだけ数が多ければ森の中だけでは食料が足りないだろう。

「はぁ・・・。これはまた多いですね」

「そうですね」

「手分けして倒しましょうか」

「それがよさそうです」

幸い、イーブルボアは強い魔物ではない。

脅威になるのは突進ぐらいだが森の中ではその特性も十分に活かすことは出来ない。

シュバルツ達はイーブルボアを全て倒し、他にも村民の脅威になりそうな魔物を間引いてから村に引き上げた。

「本当にありがとうございました」

村人達は総出でお礼を言ってくれる。

まだまだ、復興の為に忙しいだろうにありがたいことだ。

「それでは依頼は完了ということでいいですね」

「はい。こちらをお持ちください」

シュバルツは村長のサインの入った紙を受け取った。

この紙を冒険者組合で出せば依頼金が貰える。

「それでは」

シュバルツ達は急いで迷宮都市アリスに向かった。

暗くなってしまうが急げば閉門前にはたどり着けるだろう。

仮に閉門されていてもシュバルツがいれば街の中に入ることが出来る。




シュバルツ達は無事に街の中に入ることが出来た。

そのまま、冒険者組合を目指す。

受付は仕事終わりの冒険者で混雑していたがシュバルツ達を知っている職員が見つけてくれ組合長室に通された。

「今回は悪かったな」

「いえ、こういうケースは多いんですか?」

「珍しくないって言ったら珍しくないんだが、今年は魔物の発生が例年より多いな」

「何かの前触れじゃないといいんですけど」

「おいおい。縁起でもないことはよしてくれ」

「すみません」

「まぁ。何はともあれお疲れさん。また何かあれば頼むからそのつもりでな」

「はい」

受付に戻ると人の列は先ほどよりマシになっていた。

受付で依頼証明証を渡し票を受け取り解体所に向かう。

解体所でイーブルボアや他にも倒した魔物を出していく。

解体所の職員が手早く査定してくれる。

「これが今回の分。後、これがあの馬鹿でかい蛙の分だ」

「ありがとうございます」

「頑張って倒してきてくれ。そうしたら俺達の給料も上がるからな」

給料が上がるというのはあながち冗談ではなさそうだ。

「あはは。頑張ります」

シュバルツはそういうにとどめた。

シュバルツ達は受付に戻り代金を受け取る。

受付嬢は何往復もして革袋を3つ渡してきた。

あの馬鹿でかい蛙は相当な額で引き取られたようだった。

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