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百十三話

時間はかかったが活版印刷の準備は整った。

手分けして刷っていき順番をしっかり確認してから紐で1まとめにしていく。

最終的に100冊ほど準備した。

足りなければまた刷ればいいのだ。

「お疲れさまでした」

「皆が手伝ってくれて助かったよ」

これは本当だ。

板を準備するのはほとんどシュバルツがしたが刷ったりまとめたりは3人が積極的に手伝ってくれた。

「さて・・・。どうしますか?」

この異空間では時間は経過しない。

「少し体を動かしたい」

「うんうん」

ミミとシズノはそう提案してきた。

「では、コボルト平原にでも行きますか」

シュバルツ達は片付けをしてから軽く準備運動してからコボルト平原に向かった。

久しぶりの本格的な魔物退治の為、あえて遠吠えをさせてコボルトを集める。

連係に問題ない。

各自、ステータスも上がっているので初めて来た時よりも余裕がある。

アイテムボックスのランクも上がり各自、マジックバックを持っているのでドロップ品もまだまだ拾える。

集まってきた全てのコボルトを倒し、さらなる獲物を求めて草原を行く。

建物の密集した場所を見つけ徘徊しているコボルトを倒し建物の中も物色する。

持てるだけの物資を回収して修行部屋に戻る。

「ふぅ・・・。いい汗かきましたね」

「今日はこれぐらいにしておきましょうか」

ドロップ品を倉庫区画に保存してお開きとなった。

もう、遅い時間なので種や本を渡すのは明日でいいだろう。

通常空間に戻ったシュバルツ達は寝る準備をササっと終えて眠りについた。




シュバルツは朝早くに目が覚めた。

ミミとシズノを起こさないようにベッドを抜け出す。

軽い運動をしようと修行部屋に移動する。

オーク村を軽くまわり満足して戻ってくる。

渡す野菜の種などを整理しておこうと倉庫区画に向かう。

各種野菜の種をアイテムボックスにしまい自室に戻った。

自室に戻ったシュバルツは念の為に野菜の育て方をまとめた本に目を通す。

本を読んでいる途中でミミとシズノが目を覚ました。

「おはようございます」

「おはよう」

シュバルツは2人が身支度している間に、本の残りに目を通して問題がないことを確認した。

「僕はお爺様のところにいってくるから、先に食堂に行ってて」

「わかりました」

シュバルツは祖父であるオグワールの執務室に向かった。

オグワールは飲み物片手に書類に目を通していた。

「お爺様。頼まれていた物の準備ができました。一応、栽培方法の本も準備しときました」

「そうか・・・。すまんが倉庫に入れておいてくれ」

どうやら今は手をはなせないぐらい忙しいらしい。

「わかりました」

シュバルツは倉庫に向かい各種野菜の種と栽培方法の書かれた本を置いて食堂に向かった。

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