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十一話

基本属性の魔法を教えてもらってから1か月ほどが経った。

その間、攻撃魔法は教えて貰えなった。

理由は魔法による事故を防ぐためである。

だが、ただ魔法を発動させるのだけではつまらないだろうとリリーは遊びの要素を取り入れていた。

魔法を発動させそれを操作する。

言うのは簡単だが実際に行うのは難しい。

魔法を安定させるのもそうだが文字や数字を形どるのにも精神集中を必要とする。

リリーは複数の水を操ってみせるが今は1つの水を操るだけで精一杯だ。

「あはは。こんなこともできるのよ」

そう言ってリリーの操る水が複雑な形を描く。

それはまるで曲芸を見ているようだった。

「くぅ。いつか絶対リリーよりうまくなってやる」

リリーのシュバルツの評価は決して悪くない。

魔法を覚えたての者はすぐに攻撃魔法などわかりやすい魔法を覚えたがる。

言われたことを素直に実行して努力することもできる。

魔法の練習を終えた後、走り込んでいることも知っている。

魔法を教える者として魔法関係の称号を持っていないのが残念で仕方なかった。

だが、称号が全てではないのだろう。

シュバルツを見ているとそう思う。

努力を続ければ結果はついてくる。

魔法の操作は基礎と言われる。

だが、その基礎を極めている魔法使いはどれぐらいいるだろうか?

有名な魔法使いでも基礎がなっていない魔法使いも珍しくない。

時間はかかるだろう。

だが、リリーはシュバルツならこの世界の常識をぶち壊してくれるのではないか。

そんな気がしていた。




「はぁはぁ」

魔力が尽きたのかシュバルツが息を荒らげている。

「お疲れ様。今日の練習はこれぐらいにしましょうか」

「はい・・・」

日に日にシュバルツの魔法の練習時間は伸びている。

これは魔力が増えているのもあるが魔量回復のスキルのおかげでもある。

毎日自分を追い込んでいるシュバルツは体力回復と魔力回復のスキルがワンランクアップしてGになっていた。

ステータスの方もAGIとVITとINTの値が上がっている。

魔法も基礎をきっちりこなしたおかげかそれぞれGになっている。

恩恵ポイントの方は走ってもすぐバテなくなりこの1か月で6万ちょっとまで溜まっていた。

色々取ってみたいスキルはあるが修行部屋をとれるまでは我慢だ。

日常生活で変わったと言えば食事だろうか。

今までは肉は少なかったのだがここ最近は肉の比率が増えている。

体を鍛えているシュバルツへの配慮のようだった。

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