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~異世界転移?~勇者召喚されたけど、本当は〇〇〇だった!?  作者: くろにくる?
第1章 異世界到達編
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第7話 初バトル?

 異世界に来て早々(そうそう)追放(ついほう)されてしまった僕、


 時任技術(ときとうあーつ)色々(いろいろ)なショックでボーっとしながら、


 草原(そうげん)を歩いていた。




 異世界召喚からの追放までと、


 ラノベやゲームの定番を次から次へと(こな)し、


 疲れて放心状態(ほうしんじょうたい)になったようなものだ。




「はぁ~、力や才能、チート..いや、


特別なものでなくてもいいのに、


何にも無し...これから、どうすれば...?」




 そんな(なや)みを(つぶや)いても、


 現代ではないので誰かが答えてくれる訳でもない。


 ...のだが、呟きに反応したのか、


 近くの(しげ)みがガサガサと()れた。


 ファンタジーの世界での遭遇(そうぐう)と言えばあれであろう、


 と身構(みがま)えたのだが、出てきたのは...ウサギだった。




「何だぁ~、ウサギかぁ~」




 ホッとするのも(つか)()


 何やらウサギに変化が見られる...


 体が若干(じゃっかん)大きくなり、


 口には(きば)みたいなものが()え、


 (きわ)()きには(ひたい)(つの)一本(いっぽん)生えてくる。




「えっ...可愛(かわい)小動物(しょうどうぶつ)だよねぇー?


モンスターなんて事は...うおっ!」




 現実逃避(げんじつとうひ)しようとしていたが、


 その可愛い小動物?は牙を()()し、


 凶悪(きょうあく)顔付(かおつ)きで(おそ)()かってきた。




「!?...ですよねぇ~」




 どうにか()(ひるがえ)し、


 最初(さいしょ)一撃(いちげき)(かわ)した僕。


 相手を危険(きけん)猛獣(もうじゅう)..じゃなくて、


 モンスター認定(にんてい)し、


 竹刀袋(しないぶくろ)から竹刀を取り出し正眼(せいがん)(かま)える。




 ウサギ?は僕に()けられた事でビックリしていたのか、


 ちょっとの(あいだ)微動(びどう)だにしなかったのだが、


 振り向いて僕を見据(みす)えると気を取り直したのか、


 再び襲ってくる構えを取った。


 やはり、


 ウサギは自身(じしん)の一番の武器(ぶき)である角で攻撃(こうげき)するみたいだ。


 今度(こんど)突進(とっしん)かな?と思っていたのだが...




「うわっ!...構えと行動(こうどう)が違うだろ!


突進かと思ったら、また、飛び跳ね攻撃...


どうなってんだよ!?」




 突進の構え…(あし)で地面を()く動作…


 と思わせておいてからの飛び掛かり...


 このウサギはもしや..策士(さくし)か!?


 なんて思いつつも、竹刀で軌道(きどう)()らして、


 どうにか一撃を食らわずに済んだ。


 相手はこれが最大の攻撃方法なのであろう。


 三度(みたび)、同じ構えを取って襲い掛かってくる。




「(スッ)...だから!(カン)..


これは!(ググッ)..


突進の構えであって!(バシッ)...


跳躍(ちょうやく)じゃあー!ないでしょ!!」




 今度は竹刀で受け流さずに、受け止めて、押し合い、


 (はら)()けた。


 反撃(はんげき)は出来るのだが、如何(いかん)せん、


 絶対的(ぜったいてき)攻撃力不足(こうげきりょくぶそく)である。


 ウサギの攻撃をサイドステップで躱し、


 反撃の一打(いちだ)を与えているのだが決め手に欠けている。




 ...得物(えもの)はあくまで、竹刀だ!


 ウサギのモフッモフッそうな毛皮(けがわ)には、


 有効打(ゆうこうだ)()()なかったのだ。


 このままでは消耗(しょうもう)していくのは僕の方であった。




「...くっ、逃げようにも逃げれないし!


..どうにかしないと!!」




 何か手はないのかと考えていると、


 視界(しかい)に竹刀袋が入った。




「...これだ!!」




 竹刀をウサギに投げつけて牽制(けんせい)し、


 竹刀袋へと()()った。


 (つか)()った竹刀袋を両手で上下に引き伸ばし、


 半身(はんみ)になって待ち構えた!


 ウサギのとった行動は...


 やはり、最大の攻撃である跳躍であった!




「...ここだ!(バッバッ)」




 僕の体に向かって一直線に跳躍したウサギは、


 片足を後ろへと下げた僕に躱され、


 上下に引き伸ばされた竹刀袋へと飛び込んできた。


 僕はそのまま、ウサギの首を竹刀袋で()らえ、


 左右(さゆう)()(しぼ)っていった...




 ウサギはもう動くことはなかった...




「はあ、はあ、はあ...モンスター?との初バトル?初戦闘(はつせんとう)?...つ、疲れたあぁぁ~」




 僕はその場に仰向(あおむ)けに(たお)()んだ。




 勝利(しょうり)余韻(よいん)もなく、


 唯々(ただただ)、疲れのみが残るのであった...



「面白い!」


と少しでも思ったソコのアナタ!


ぜひ下の評価☆☆☆☆☆をチェックして下さい。


★5でも★1でも良いので、よろしくお願いします。


ブックマーク登録していただけたら、モチベーションにも繋がりますので、


お願いしますm(_ _"m)



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