第11話 未知との遭遇?
灰色の老人によって、
九死に一生を得た僕こと時任技術とスライム?
一応は助けてくれた?っぽいので、
お礼を..と思い声を掛けた。
「すいません、有難う御座いました。
お陰様で助かりました!」
「...ほう!礼儀正しく..素直でもあるか?
何とも面白そうな少年が召喚されたものじゃ!」
...何か洞察されてるっぽいけど
..敵ではなさそうだな?
「って!?何で召喚された事知ってるの!
...それに、そもそもアナタハダ~レ?」
あまりの驚きで思っている事が口に出てしまった。
「ん?...何、簡単な事じゃよ。
初めからミていたからのう~...現代までな?」
最初からって...
だったら、もっと早くに助けてくれたら良かったのに..
そう思いつつも、この不可思議な老人が僕の質問…まあ、実際は心の声が漏れただけだけど…に対して完全には答えていない事に気付く。
「...で、あなたは一体どちら様で?」
再度尋ねる。
「...今はまだ、気にしなくてもよい...
オヌシと決まった訳でもないしのう~..」
誰であるか答える気はないみたいだ。
...気にするな!って、気にしない方が難しいでしょう!
..いや、それよりも、
「...決まった訳じゃない?それって〈勇者〉の事?
..僕は〈勇者〉でも何でもないですからね!」
だって、特別な力や才能も授かってもないのに〈勇者〉扱いは困るってもんだい!
「ふぉ、ふぉ、ふぉ、本当に面白い少年じゃな。
なに〈勇者〉でなかろうとも良いのじゃ!
〈勇者召喚〉は手段であって、
真に〈勇者〉と呼ばれる者を、
召喚するものではないからのう~!」
老人は愉快そうに笑いながら、
如何にも重要そうな事を口にした。
「!!それってどういう...?いやそれよりも、
何でそんなに〈勇者召喚〉に詳しいんですか?」
何か意味深な事を言っているのは分かるのだが、
これだけでは見当も付かない。
もう少し詳しい説明を求めた。
「それはじゃな...!」
ガサガサ!?
あと少しで核心に触れそうだった正にその時、
茂みから里で出会った少女が現れた。
と同時に、少女にほんの一瞬気を取られただけなのに、
老人は姿を眩ましていた!?
「「えっ!?」」
僕と少女は同時に驚くのだが、
その驚きは若干違うものであった。
「消え...「あのご老人は〈勇者召喚〉を教えてくれた...?」た...って、ふぁっ!?あの老人が事の張本人かい!!」
思わずツッコミを入れてしまった。
未知との遭遇?
いやいや、元凶…事の発端との遭遇…か?
...いやだとしたら、
僕を異世界に巻き込んだ出所に助けられたって?
..自作自演?..最初から...って事は、
監視してた...!?
自分の思考にもツッコミを入れる程、
何が何だか分からなくなる僕なのであった。
「面白い!」
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