表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
~異世界転移?~勇者召喚されたけど、本当は〇〇〇だった!?  作者: くろにくる?
第1章 異世界到達編
12/118

第10話 灰色の老人?

「イヌ?...にしては獰猛(どうもう)なような?


..まあ、野犬(やけん)だったらこんなもんか?」




 目まぐるしく変わる状況についていけない中、


 現実逃避的(げんじつとうひてき)にそんな(ひと)(ごと)(つぶや)いていた。




「ズゥイイズヴイィィ!」




「そんなばあいじゃないよ!」とスライム?に、


 なぜか(しか)られている僕。


 ()せぬ!と思いつつも、言われている事は正論(せいろん)なので、


 現実逃避から抜け出し返事をする。




「確かにそうだ!」




 スライム?相手に何で返事をしているんだろう...


 妄想(もうそう)(ある)いは幻聴(げんちょう)かもしれないのに..


 とまた現実逃避しかけるのをどうにか(おも)(とど)まり、


 こちらへと敵意(てきい)を向けてきたイヌ?に身構(みがま)えた。




 竹刀(しない)正眼(せいがん)(かま)え、


 相手の出方(でかた)(うかが)う。


 犬であるのなら人の味方だよね?


 という(あま)い考えは見事(みごと)()(くだ)かれ、


 ゴブリンを(はな)した(きば)が僕に向かって(おそ)()かってきた。




 ウサギとの(たたか)いで活躍(かつやく)?した軌道逸(きどうそ)らしを発動!


 ...しようとしたのだが、


 イヌ?は強引(ごういん)に首を回し()()いてきた。




 僕は咄嗟(とっさ)に竹刀を(あいだ)(すべ)()ませはしたのだが、


 相手の(いきお)いは強く、


 襲い掛かる牙を(ふせ)ぐだけで精一杯(せいいっぱい)


 僕はイヌ?に()(たお)されてしまった。




 イヌ?は押し倒した僕を(のが)さぬように、


 前足後ろ足を器用(きよう)に使い(おさ)え込んできた!




 そして...牙を防いでいた竹刀は噛み(くだ)かれてしまった!?


 えっ!?(うそ)だろ!このままじゃ...!!


 抑え込まれた僕は力で負けており、


 身を(よじ)って()げようとするのだが、


 (まった)(のが)れる事は出来なかった!!!




 (よだれ)()らす牙が、


 僕の首に()(せま)ったその時...


 ドン!と強い衝撃(しょうげき)でイヌ?が僕の上からよろめいて、


 地面に(ころ)がる。


 イヌ?から解放(かいほう)された僕は(ひざ)()きつつも、


 どうにか立ち上がった。




 僕を助けてくれたのはあのスライム?だった。




「ありがとう!助かった!」




 僕は思わずそう言った。




「スゥイイ!」




「どういたしまして!」とでも言うようにスライム?は返事をする。


 僕とスライム?は()なば諸共(もろとも)と並び立ち、


 イヌ?を見据(みす)える!




 (たい)したダメージは与えられていないようで、


 イヌ?はすぐに起き上がってきた!!


 武器(ぶき)になるような物は近くにはなく、


 僕とスライム?は視線(しせん)()わし、


 お(たが)いに()覚悟(かくご)した!!!




 僕もここで終わりか..異世界に来て、すぐに死ぬ事になるなんて...




 後悔(こうかい)はある..しかし、これが運命(うんめい)だったのか...


 と(あきら)めていた(まさ)にその時!?


 ...強い閃光(せんこう)がイヌ?を(つらぬ)い..たあぁぁぁ~!!??




「...えっ!?」




 思わず声を上げる僕。


 スライム?も漫画(まんが)であれば、


 !!マークが頭上に出ている感じで、


 (おどろ)いているようだった。




 イヌ?はもう動く事はなく、息絶(いきた)えていた。


 閃光がした方から、


 灰色(はいいろ)のフード付きローブを(まと)った老人が出て来た。




「...ほう!...共に並び立つ...か!


...面白(おもしろ)い!(ちから)はなくとも、


非常(ひじょう)(まれ)な...()んだ良い心を持っている!!


...これならば...あるいは...?」




 僕とスライム?を見つつ、


 ブツブツ(つぶや)きながら考え込んでいた。




 ...はっ!...灰色の老人?..かな?


 ..というか!この老人が助けてくれたのか!?




 ブツブツと考え込む老人を呆然(ぼうぜん)と見つつ、


 スライム?と目が合い、


 お互いに「どうなってんだ...コレ!」


 と意思疎通(いしそつう)()わす僕たちなのであった。


「面白い!」


と少しでも思ったソコのアナタ!


ぜひ下の評価☆☆☆☆☆をチェックして下さい。


★5でも★1でも良いので、よろしくお願いします。


ブックマーク登録していただけたら、モチベーションにも繋がりますので、


お願いしますm(_ _"m)



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ