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さがしもののお手伝い

今日は啓蟄。

冬のあいだ雪に閉ざされていた山々にも春が訪れ、眠っていた動物達がゆっくりと目覚め始めている。

日陰に残る雪の上、ちょっと変わった子が辺りを見渡していた。

体は雪、両手は木の枝で出来た彼の頭は、かぼちゃだった。


彼の名前は「らんたん」。

かつてはハロウィンの飾りだった彼。雪だるまになってからは、サンタ見習いとしてサンタさんと一緒に暮らしている。


そんな彼の元に、目覚めたばかりの友達のリスくんがやってきたのは昨夜のこと。

「どこに隠したのか思い出せないんだ。また一緒に探してくれないかい?」


去年の秋にリスくんが山に隠したとっておきのドングリを探して、落ち葉をどけたり、土を掘ったり。

でも、なかなか見つからない。


忘れん坊のリスくんと2人で木の実を探すようになってから何度目の春だろう?

土から顔を出した芽の正体に気づかず、彼らは今年もさがしもの。

「小説家になろうラジオ」の「かぼちゃ小説」企画で朗読していただいた話の続きをシリーズで書いています。

これは、その番外編です。

楽しんでいただけたら幸いです。

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― 新着の感想 ―
[一言] 可愛らしい作品でした。 らんたん頑張れ〜。
2023/04/25 11:34 退会済み
管理
[一言] サンタ見習いの元ハロウィン飾りが、リスさんとドングリを探す光景ってほのぼのしていて良いですね。 ドングリは見つけて欲しいけれど、この光景をいつまでも見ていたい気がする、困った状態です。
[一言] かぼちゃの『らんたん』が雪だるま見習いをしている姿を想像するたけでも、楽しくなってしまいます。 絵本で読みたいようなお話ですね。
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