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異世界チートコンソール  作者: 鬼頭 輝
20/32

player.addtale 20 初めての売買

町まで数キロといった所まではワープしてきたので、そこからは歩く。

遠くからでも見える高い城壁は石造りで、3mほどはあるだろう。

この世界はステータスによって腕力とか強化されるので巨大建造物も作りやすいのかもしれんね。


山脈側から近づいているが、他に通行人はなく、大きな門の前は閑散としていた。

エルフ以外を奴隷にする国と交易なんかしないだろうし、この町が国の端っこという事がよくわかる。もう少し近づくと、城壁の上に居る人々の様子がわかってきた。何やら驚いているようだ。こちらを指さして何かしゃべっているようだが、まあ敵国側から何か来たらそうなるよな。

と、門の前まで来たところで横の通用口らしい小さい扉が開き、鎧を来た男が出てきた。


「止まれ! エルフニア帝国の方から来たようだが、逃げ出した奴隷か?」


『あー、俺は旅人で…いやいいか。 レオ、説明してくれ。』


俺はレオを前に押し出して説明させることにした。

近づくまでに何を話すか考えていたようで、これまでの事をスラスラ話していく。


「そうか、あの部隊の生き残りか…。後詰の補給部隊から全滅だと話は聞いていたが、よく帰ってきた。 そっちの嬢ちゃんと兄ちゃんもよくあの国から逃げ出せたな。」


レオは俺の事についてはいい感じにはぐらかしてくれたようだ。

しかし兄ちゃんか、目の前の男より年上だし、そんなに童顔じゃなかったはずなんだがな?


『なあケイ、俺ってそんなに若く見えるの?』


「何言ってるのよ、タローはレオと同じくらいでしょ? まだ若い方で合ってるじゃない。」


そこまで聞いてハッとなる。こちらに来てから自分の姿を見ていないな。

浄化があるから服も脱いでないし、手は…あんま変わらんな。服をめくって腹を見てみると、憎きビール腹は消え、薄っすらと割れた腹筋が見える。もしかしなくても若返ってるわこれ。


『おい、フィオ。どうなってるんだこれ。』


「どうなってるも、ご主人は最初からその姿っスよ?

 わたしは特に何も聞いてないっスけど、転移特典とかじゃないっスかね。」


マジかよありがとう管理人さん。サンキューゴッド。チートより嬉しいかもしれない。

そうこうしているうちに守備隊の人とレオの話はついたようで、町の中に入れてくれるようだ。

ついて来いと言われたので、おとなしくついていく。


門を抜けるとレンガ造りの街並みが広がっていた、道は石畳で割と整備されている。

少し武骨な印象なのは国境警備の砦も兼ねているからかもしれない。


「ようこそ、シーファの町へ。歓迎したい所だが、レオの話が本当なら悠長にはしてられん。

 レオは着いて早々で悪いが、さっきの話をお偉方にも頼みたい。

 二人には兵舎で悪いが空き部屋を手配しておく。」


『それはありがたいが、町に出ていいか?

 奴らの砦から奪ってきたものを処分できる所があるとありがたいんだが。』


「なかなか抜け目のない奴だな…。それなら鍛冶屋か道具屋が門からの大通りにある。

 後はギルドだな。これも大通り沿いにあるぞ。」


おおっと、ギルドとな。異世界ものの定番じゃないか。

いきなり大量の素材を出して俺またなんかやっちゃいましたしよう。そうしよう。


「出かける時は一応守衛に声を掛けておいてくれ。兵舎はこっちだ。」


俺は礼を言うと案内に従い、兵舎まで着いていった。

宛がわれた部屋はビジネスホテルくらいの広さで、ベッドくらいしか家具がないが、文句はない。

さっそく町に出かけようと思っていたので、一応ケイにも声を掛けると付いてくるとの事。

レオに着いていかなくていいのか、なんてからかったら「邪魔になりたくない」なんて言われてしまった。健気なのでヒロインポイントを+10です。


兵舎は門の近くにあったので、そのまま大通りを中心部に向かって歩いていくと、兵士向けの飲食店や雑貨屋の中に一際大きい建物を見つけた。看板にはハンターギルド、とある。

なんだ、冒険者ギルドじゃないのか、と思ってケイにも聞いてみたら、村にはなかったのでわからないとの事。とりあえず入ってみるか。


ドアを開けて中に入ると、屈強な男たちの視線が集中してカウンターに近づくとガラの悪い奴に絡まれる…という展開はなく、中は閑散としていてカウンターくらいにしか人が居なかった。

見た目の割に中が狭いようだが、とりあえずカウンターで話を聞こう。


『こんにちは、この町に来たばかりでね。

 今までいた所にはギルドなんてなかったんだが、買取をやってると聞いて来たんだ。』


「なんだい? ハンターギルドを知らんのか。ここはモンスターの討伐をやってる連中が来るところだぞ。素材の買取ならやっとるんだが。」


カウンターの渋いおっさんが答えてくれる。受付嬢じゃないのが残念だ。


『モンスターの素材ならいくつかあるぞ、魔石とか甲羅とか。他のは買い取ってないのか?』


「ふん、武器や防具ならその手の店に行け。それに魔石を換金するなら手数料を頂くからな。」


『魔石を換金ってどういう事だ? 何か用途でもあるのか?』


「なんだ? 知らんのか。魔石は生産スキルを使って金に出来るんだぞ。

 この国はもちろん、エルフニアだってその金で売り買いしてるんだろうに。

 お前さん、どこから来たんだ?」


『ま、まあ割と山奥に住んでいたからな。金でやり取りとかあんまりなかったんだ。

 とりあえず素材を出すから買い取ってくれ。』


俺はアイテムボックスからカニの甲羅や蟷螂の鎌、蜘蛛の糸などを出した。

そういえば島から出てからロクにモンスターと戦ってないな。ベヒモスくらいか?


「ほう、こいつは…。お前さんなかなか腕は立つようだな。

 普通ならいくつか依頼を紹介する所だが…今は町がそれどころじゃないからな。」


『というと?』


「エルフニアに向かった部隊が全滅しちまったって噂だ。

 おかげでハンターの連中にも協力要請が出て依頼の斡旋は停止中だよ。」


まあ攻め込まれるかもって時にモンスターの相手とかしてらんないか。

レベルが物を言う世界だから日頃モンスターを狩ってる連中は強いだろうしなぁ。


「よし、と。買取の見積もりはこんなもんだ。納得したら一番下にサインしな。」


各素材の名前、個数、買取金額が書かれている紙を渡された。とりあえずサインをしておく。

どうせ相場とか知らないし、魔石を換金できるならしばらく金には困らんだろうし。

紙を渡すと硬貨を手渡された。銀色が12枚と銅色が20枚。

金の価値もわからんので聞いてみると、呆れながらも教えてくれた。


金銀銅の3種類、価値は銅から100倍ずつ上がり、生産スキルで変換もできるが、両替をする時は大抵手数料を取られる。価値としては単純な労働なら日給銀1枚って所らしい。

宿は兵舎を借りてられるみたいだし、当面の生活費には困らない所持金になったな。


俺はおっさんに礼を言うとギルドを後にした。

そういえば登録してランクGからだぞ!とかそういうのなかったな…。

セリフが説明臭くなってないか心配。

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