229.ヒロインたちはさらえないので
アルベルティナは、自身を魔術師として規定してはいない。あくまでもって生まれた能力を制御するための手段としての魔術である。
なので魔術師として生きていく覚悟を決め、その深淵なる知識の海に飛び込まんとしている魔術師たちとはどうしても話が合わないし、故に友人関係を築くのも難しい。
まだエルフの森のエルフたちの方が、音楽を好むアルベルティナとは話が合っていた。
そんなところに、アルベルティナの話なら何を聞いても嬉しいマグヌス登場である。
実は案外に育ちの良いマグヌスは、音楽に関する教養もそれなりにあるというのも話が盛り上がりやすくなる一因であったろう。
曲の良し悪し、歌い方の難しさなんて話を夢中になって話すアルベルティナを見ながら、マグヌスは思う。
『最初の雰囲気とは随分と違う中身だったが、いや、しかし、これもまた可愛らしいというか……』
見た目大人びた雰囲気のあるアルベルティナであったが、いざ好きなことを話し出すと表情もころころ変わるし、その所作も落ち着きのないものになる。
二人がいつも話をするのは、街から離れた林の中だ。
年頃の男女二人が人目につかぬ林の中で密会、なんて状況でありながら、色気だの浮いた話だのといった流れには一切ならず。
アルベルティナはそもそもそういうことを考えていないフシがあり、マグヌスはといえば、そんなアルベルティナに無理に色恋の雰囲気を教えてやるなんて気にもならず。
マグヌスがするのは、時折、日の暮れ具合を見て、歌を促すぐらいである。
「どうする? 今日はもう歌わないのか?」
「え? あ、あー、歌う、歌うよー」
まだ話をしていたくもあるが、歌を歌いたくもある。そんな迷いを一瞬見せるも、いつもすぐに歌を選ぶ。
『この、油断してる時のゆるーい口調もなー。見た目大人っぽいのに、子供みたいな話し方するのがなー』
下手に気を抜けばマグヌスの目尻も垂れ下がってしまいそうだ。
そして歌が始まると、これを聞きながら、マグヌスは少し離れた場所に移動した後で自身の鍛錬を始める。
こういうあり方をアルベルティナがイングやスキールニルに話すと、それ本当に楽しいのか、と疑問に思ったエルフ二人であったが、当人満足気であったので、特に口にはしていない。
たくさん話をして、たくさん歌を歌って鍛錬して、それで日が暮れる前に二人は街に戻るのだ。
両者共に成人といっていい年であるし、仕事しろよ、と言いたくなるような日々を過ごしている二人だが、どちらも周囲に仕事をすることを望まれていない。
マグヌスは、リネスタードからすれば、何処まで丁重に扱うべきか細かな話を聞くことができぬ相手から頼まれたものであり、間違っても労役を課したなんてことを言われてはたまったものではないので、下手に仕事を頼めない。
アルベルティナもまた、エルフが望んでいるのは人間との交流に慣れることであるが、これを聞いた人間側からすればエルフの連れた客人であるアルベルティナに労苦を背負わせるわけにもいかない。
なので、無料で衣食住を提供するための予算は出るし、そこに文句を言う者もいないのだ。
そんなお客人な扱いも、二人が同じ孤独を感じる理由の一つであろう。
「こういう時さ、古に聞くエルフの魔術が羨ましいと思うこと、ない?」
そんな愚痴のようなものを溢しながら、褐色のエルフことスヴァルトアールブのヴィースは隣を歩く、同じくスヴァルトアールブのアールに顔を向ける。
「ない。代わりに連中は鉄鍋すら持ってないと聞くぞ。そんな不便な生活考えたくもない」
街道を外れた非整地を、腰まで伸びた下生えをかきわけるようにして進みながらアールはそう返す。
「アレ本当なのかね。鉄が欲しきゃ人間と取引すりゃいいだけだろうに」
「おエライエルフさまは人間のような下賤な連中とは関わるのも嫌なんだろうよ。下らん連中だ」
「お前さー、それじーさまたちの受け売りじゃね。別にじーさまたちが嘘ついてるとは言わねーけどさー、絶対アレ私怨も篭ってるぜ」
「かもな。だとしても俺がエルフに好意的になる理由はない」
「まーなー。見掛けたら問答無用で襲ってくると、本気で思ってるか?」
「それこそ会ってみなければわからんことだろう。俺たちも好んでエルフと揉めようとは思わん。それが双方にとって致命的であると理解しているからな。そのていどの知性は期待してもいいんじゃないか?」
「……当たり前の顔で馬鹿にしておいて、そんな相手の能力に期待するって、そーとーに都合の良いこと言ってるよーな気がするんだがー」
そしらぬ顔でそっぽを向くアール。
アールもヴィースもエルフとの争いのずっと後に生まれた世代であり、直接的にエルフへの恨みがあるわけではない。
それでも年上の連中の、エルフを悪し様に罵る、もしくはとても好ましくない顔でその話題が続くことを望まない、といった反応ばかりを見て育てば、自然と否定的な見方を持つようになるものだろう。
そんな中でもこのヴィースやエルフの側の若い者たちのように、それを公正な評価ではない、と断じることができるというところに、エルフやスヴァルトアールブの教育に関する考え方というものが現れていると思われる。
ヴィースは顔を真上に向け声を張り上げる。
「あー、嫌だ嫌だ、こんな獣すら通らんような場所、なーにが悲しくて俺たちが通らなきゃなんねーんだよ。せっかく道あるんだからそっち通らせろよ」
街道沿いは正体露見の危険性がある故、わざわざ人の通らぬ道なき道を進んでいる二人だ。
スヴァルトアールブにとっても、ランドスカープ、それも辺境であるリネスタードなどという地に行くのは初めてのことだ。
アールとヴィースの上司が街道を使うなと指示したことも妥当な判断だろう。それにエルフの魔術が云々と言っているが、このアールとヴィースにしてから、スヴァルトアールブの魔術によりこの不整地行が楽にこなせるようになっているのだ。
なので徒歩ではあれど、二人の移動速度は街道を人が行くのと大差ないものとなっている。
道中、アールはヴィースからの愚痴を延々聞かされつつ、遂にリネスタードへと至る山に入る。
そして、アルフォンスが見て思ったのと全く同じ感想を抱く。
山を越え、リネスタードの城壁が見えてくる辺りで、アールもヴィースも足を止める。止めさせられた。
「ば、馬鹿な……」
放心し立ち尽くすアールに、冷や汗だらだらなヴィースが問う。
「おい、おい、おい、おいっ、あの、クソ遠くから炎の巨人を見ちまった時みてえな、馬鹿みたいな魔力は、明らかに他と違う、イカレた魔力の色は、ありゃ、まさか」
山の中腹から見える平地の一角。
ダイン魔術工房と呼ばれるその一部に見えるは、スヴァルトアールブすら警戒せずにはおれぬ異常な魔力。
はたと気付いてアールがヴィースに言う。
「おい、ヴィース、今すぐ隠密術だ」
「お? おお! そうだ、その通りだ」
こちらは体術による隠形などではない、文字通り隠密のための魔術を行使する。
現状、見えた魔力が如何に尋常ならざるものであろうと、イングがアールとヴィースを発見する理由にはならない。
それでもその不気味さから、二人は隠密術を行使しつつ即座に移動を開始し、十分に安全な距離を取ったと確信できる場所で、ヴィースが口を開く。
移動の最中、様々な可能性を考えたヴィースは既に結論を出していた。
「ユグドラシルが、いる。他に考えようがねえ。どういうことだ、予言が漏れてたか? もしくは、エルフの側にも予言があるってか?」
アールももちろん同じ答えに至っている。
「エルフがアーサの予言者を拉致したと? ありえん……と言いたいが、ここにユグドラシルがいる、いやさエルフの森を出ているという段階でもう尋常ならざる事態が起きていると認めるべきだ。そしてそれを、洞窟は把握していない。クソッ、警戒の鳥に常に見張らせていると言っていたではないか」
イングがユグドラシルという名を捨てたのは、スヴァルトアールブとエルフが袂を分かった後の話だ。
故にその名称はユグドラシルのままである。そしてこのユグドラシルの変貌が、ここ数百年の間、スヴァルトアールブの洞窟がエルフの森を警戒する最たる理由である。
二人は黙りこくってしまい、沈黙の時間が続く。
しばらくそうした後で、ヴィースが口を開いた。
「……どうする。報告に、戻るべきか?」
アールは静かに答える。
「その場合、俺たちが戻ったということを判断基準に、今回の任務は達成不能と洞窟は見るぞ」
「だが、ユグドラシルと直接相対した者はいない。アレを敵に回した場合、どうなってしまうのか誰にもわかってないんだ。何処まで踏み込めば敵対行為と受け取られるのか、それすら定かでない状態での付近への接触は極力避けるべきだろう」
「その極力、を今回の任務は超えていると思うがな」
「俺ぁ予言を全て信じきるのには懐疑的だ。……だが、それでも、アレがいるといないとじゃデケエ違いになるのはわかる」
「こういう事態も起こりうると想定しての俺たちだということだろう。やるぞ、ヴィース」
「あいよ。へっ、ちったあ面白い仕事になってきたってことかね」
オージン王配下の予言者たちによる予言は多岐に渡る。
その中には、予言者自身にも意味がわからない予言を受ける時もある。
炎の巨人に関する予言はその一つだ。
この炎の巨人に関しては、王とごく一部の側近、そしてスヴァルトアールブのみに公開されている情報であり、予言にその姿を見たとて、それが何者であるのかを判別することはそうはできないものだ。
その姿を見たことがあるヴィースが、遠目に見たイングの魔力に対する比喩表現に使うような、そんなシロモノであるのだ、炎の巨人は。
アールは頭に刻み付けてある、標的の顔を思い出す。
『詠う魔女、アルベルティナ。この女こそが、人の身でありながら炎の巨人を操る鍵となる者。魔力の質も量も一切を無視し直接対象に魔術を届けるという、破格の力を持つ異能の魔術師よ。どうして人間はこんな恐ろしいシロモノを放し飼いにできるのだか』
この手の異能者が現れる可能性が高いのは、生と死をスヴァルトアールブには全く理解できない速さで繰り返す、人間ならではの特徴である。
そしてこれをアールは知らないが、まだアルベルティナにこの異能は芽生えてはいない。だからこそ、エルフやリネスタード側と、スヴァルトアールブの側とでひどい温度差があるのだろう。
その日、マグヌスはいつもの時間にアルベルティナが現れなかったことに、悲しいとか寂しいとか考える以前に、とてもとても驚いたのである。
そしてそんな自分に思わず笑いがこみあげてくる。
『アルベルティナが来ることは、あまりにも当たり前なことだと思っていたのだろうな。いやはや、恋に目がくらむとはこういうことか』
恋をしている自覚はあるので、自身が歪んだ判断をしてしまわぬよう常に自戒を心掛けているマグヌスだ。
意識して感情的にならぬよう心がけながら、マグヌスはアルベルティナの宿泊先であるダイン魔術工房の宿泊施設に向かう。
声を掛けると係員が何やら意味深長に笑っていたが、アレはどう見てもアルベルティナとマグヌスとがいつも一緒にいることを知っている顔だろう。
少し気恥ずかしくなりながら待っていると、既に出掛けているとの話が。
だが、出掛けているというのであれば、アルベルティナが出向く先など限られていて、それらは既にマグヌスが通りすがりに確認済みだ。
ここで初めて、マグヌスの警戒心に何かが引っ掛かった。
『保護者に聞いてみるか』
これが異常事態なのかどうかを、最も判断できるのはその保護者であるエルフ二人であろう、とマグヌスは考えたのだ。
エルフ二人がリネスタードにいることを知っているのは、それなりに立場のある人間だけだ。
だが、スキールニル殿と名を出せば相手にはわかってもらえる。
少し待った後、不愉快そうな顔を隠そうともしないエルフ、スキールニルが姿を現し、マグヌスは彼女に事情を説明する。
やはり不愉快げな顔をしたまま、スキールニルは何やら魔術を唱える。そして、その表情が激変した。
「急ぎ、イング様を呼んでください。ああ、それとアルフォンスも一応呼んでおきましょうか」
そう従者に告げると、また別の魔術を行使し、そちらに意識を集中してしまう。
ただならぬ気配にマグヌスは、声を掛けたいのをどうにか我慢する。魔術の行使中に邪魔をされるのを魔術師が好まないことは、マグヌスも知っているのだ。
スキールニルは魔術に集中し目をつむったまま。しばらくしてイングとアルフォンスが部屋に入ってくると、スキールニルは目を開き魔術を解く。そして、言った。
「アルベルティナがさらわれました。犯人は、おそらくスヴァルトアールブと思われます」
イング、アルフォンス、共に言葉もないほどに驚いている。
もちろんマグヌスも驚いているが、三人が何かを言い出す前にスキールニルは説明をしてくれる。
「アルベルティナの現在地は、既にリネスタードを出ております。生きてはいますが意識はないようです。この状態をアルベルティナに強要するためには魔術が必要ですが、アルベルティナと同行しているはずの者の魔力が一切感知できません。それどころか、そこに何者かがいる気配すら感じられません。こんな真似ができる術を行使可能なのはエルフかスヴァルトアールブのみです」
イングが、普段からはとても考えられぬ低い声で言う。
「何処?」
「その顔やめてください。相手がスヴァルトアールブである可能性が高い以上、絶対に貴女は出させませんよ」
「なんでよ!」
「貴女が出てしまったら確実に小競り合いじゃ済まなくなります」
「仕掛けてきたのはあっちでしょう!」
「仕掛けた相手はアルベルティナであって、エルフではありません。エルフが傷ついていない以上、エルフが出る道理はありません」
「私のっ、アルベルティナにっ、手を出してタダで済ませるわけないでしょっ。絶対に許さない」
「駄目です。……今こんなことで言い争っている時間はありません。最善を尽くしましょう。リネスタードの治安当局者に協力を要請し、直ちに追撃隊を編成してもらいましょう。マグヌス、相手は恐るべき手練れであるスヴァルトアールブですが、貴方も頼っていいですか?」
「も、もちろんだ。というかアンタ、アルベルティナの居場所わかるのか?」
「そういう魔術を使ってありますので。連中も私がアルベルティナにそんな魔術をかけているとは考えていないでしょうから、最初の一撃は不意打ちも可能でしょう。二度目からはこちらが捕捉していることが知れてしまいますので向こうも警戒するでしょうが」
そこでアルフォンスが口を挟んでくる。
「アルベルティナがスヴァルトアールブにさらわれた理由は不明か?」
「はい。この距離まできていたということはこちらにイング様がいることもわかっていたはずですから、相応に危ない橋もわたるつもりはあったのでしょう。とはいえ、アルベルティナがイング様の庇護下にあるとは知らなかったようですがね」
「知っていれば手は出さなかった、か。よし、エルフからスヴァルトアールブへの抗議、リネスタード政府からの追撃、そういったものは残った連中に任せるとして、私とマグヌスはさっさと出る。多分、それが一番効率的だ」
「アルフォンス、貴方が出ては……」
「エルフの俺は直接手は出さん、出しても交渉までで留める。だが、出先で人を雇うなんて真似も俺ならばできるし、仕掛けるマグヌスにスヴァルトアールブの危険さを説明することができる者も必要だろう」
少し考えた後で、スキールニルはアルフォンスの案を了承する。
不満そうにしていたイングが突然口を開く。
「ねえ、そこの、マグヌスって狼顔。スキールニルがキミに魔術かけるけど、いいよね」
有無を言わせぬ口調であったが、その内容を察したスキールニルがマグヌスに説明する。
スキールニルがアルベルティナに事前にかけていた魔術は、常に対象の居場所が特定できるといったとんでもなく便利なものである。
だが居場所、つまり座標が特定できるということは、そこに遠目遠耳の魔術のような盗み見、盗み聞きの魔術も、理論上は届けることができるということでもあり、少なくともエルフ同士でそのような非礼な真似は決してしない。
旅の間、アルベルティナが迷子になるのが致命的である場面が多かったため、スキールニルはアルベルティナの許可を得た上でこの魔術を使ったのだ。
そして今、マグヌスにもこの魔術をかけていいというのであれば、スキールニルは声をマグヌスに届けることもできるようになり、常にアルベルティナの居場所を教えてもらいながら追跡ができるということになる。
「頼む!」
アルフォンスが止める暇もなくマグヌスは即答した。
マグヌスがアルベルティナに入れ込んでいるのを知っていたアルフォンスは、苦笑しつつ口を挟むのをやめた。
『……イング様の保護下にある人間をさらったと知って尚、拉致を強行するというのなら、さて、私が戦う理由ぐらいにはなってくれぬものかな』
こんな邪心もあるアルフォンスだが、最初にアルベルティナを保護しエルフの森に連れていったのもアルフォンスであるのだ。
あの哀れな人生を送ってきた少女が、またも不幸になろうとしているのはあまり気分の良い話ではないとも思ってはいた。
「こ、こえええええええ! ほんっと、もう、おっかねえなんてもんじゃなかったぞ!」
ようやく、人里離れた場所まで逃げてこれたスヴァルトアールブのヴィースは、もう心からの愚痴を中空に向かって怒鳴り叫んでいた。
「やかましい。それに、アレの認知可能範囲はまだ割れていないんだ。油断は禁物だぞ」
「おい馬鹿よせやめろ。そういう洒落にならんことを言うんじゃない。もっと楽しい話をしてくれ」
こんな話をしながら走る二人。やたらやかましいヴィースは何と、肩にずた袋で覆った人間一人をかついだままそうしている。
「楽しいかどうかは知らんが、その女に全く戦う能力がなかったのは意外だったな」
「おう、それよそれ。お前の睡眠の術もあっさり通ったしな」
「ありがたくはあったが、コレが本当に役に立つのかちと不安にもなってきたぞ」
「うげぇ、それはそれで嫌だな。せっかくこんな危ない真似までして連れ帰って、いやー、実は大して使えないけどとりあえず確保しときたかったんだわー、なんて言われたらソイツぶっ殺しちまいそうだ」
「その時は俺も混ぜろ。さて、これで通常ならばほぼ追跡は不可能と考えていいんだが」
「第二隊が入るのは、確か三日後の、街道沿いの街だっけか」
「ああ、リネスタードではほとんど時間がかからなかった分、少し早くつくが、連中と合流できればかなり楽ができるようになる」
そこで少し会話が途切れる。
そしてバツが悪そうにアールは問うた。
「なあ、ヴィース。人間って、三日そのまま眠らせたままだったら、何かマズイか?」
「…………すまん、試したこと、ねえ」
とはいえ、起こしたとして、拉致した人間をどう世話してやればいいのかなんてことも知らない二人だ。
都度顔色を確認しながら移動しよう、ということで、とりあえずかついだまま三日放置が決定したのである。




