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18歳の5か月の片思い   作者: 沢城 健也
9/28

8 補講

8月のはじめ

日差しの強い午前10時半

裕一と博は学校に来ていた

二人とも期末で赤点を取り補講だ

「あっち―ちょっとそこのセゴンでアイスでも買うか」

「いやいや行ったら補講じゃなくて再試だよ!」

「あーくっそっ!暑くて何もかもめんどくさい...」

「それはわかる」

二人は嘆いていた

裕一の学校では合格ラインから-5点で補講-10点からは完全再試だ

二人はかなり惜しいところまで行っていた。


教室に補講担当の先生が入る

「おっ今日はお前ら二人か惜しかったなぁ後5点で赤点じゃなかったのになぁ」

「まぁそれはさておきちょっと急用で外すからプリントやってて終わりには来るから」

プリントを渡し先生は教室を後にする

「さっさとやって帰るかぁ幸いこれやれば短い休みだし」

「だねやりますかぁ」

二人は黙々と始める

すると教室のドアが開き

里香が来た

「あっついーー守屋博アイスチョーだい!」

「なんでフルネーム?アイスならもう食べた」

「はっまじー?まぁいいや二人は何してんの」

「補講のプリント、島田は?」

「あたし?あたしもこの補講なんだおしえてー」

「ってあれ御木本静かじゃんどうしたの?」

裕一は悩んでいた

「、、、計算がわからんあのジジィ問題変えやがったな、、、」

里香がみてアドバイスした

「そこはこうすればできるじゃん!頭使いなよー」

するとなぜか解けた

「島田すっげーな整備士やめて教師にでもなれよ」

里香はむきになり

「兄貴が先生の学校行ってるから面白くねーんだよむしろあいつが整備学校行く方だろなぁ二人とも!」

『はっはい、、、』

((なんかしんないけど墓穴ほったなぁ))

二人は思った。

「罰として御木本全部できてるみたいだからプリント貸して―写すからー」

「、、、少しは答え間違えて書けよ、、、」

「いや注意するのそこじゃなくない?」

博が突っ込む


その後、全員終わり担当教員にプリントを渡し帰る

今日は三人とも車で来ている

学校から徒歩五分の駐車場まで歩いているとき

「そういえばなんで島田は俺らより遅れてたんだ?」

「9時からの実技補講で遅れのよコンプレッサーが動かなくて

事情話して遅刻扱いにしてもらった」

里香は答える

「そういえばさ麗奈見なかった?

「んー多分もう終わっているころだと思うよー私と二級の子と一緒だったから」

そう話しているうちに

駐車場から車の音が聞こえた

「あっ麗奈―ー」

「里香―もう終わったの?」

「終わった終わったー」

「あれ?なんで御木本とあんたがいるのよ」

博は

「裕一と仲良く座学補講なんだよ!」

となぜかムキになって答えていた

「補講のない京一がうらやましいぜ全く」

裕一がぼやく

そう京一は全教科は愚か実技も余裕でクリアしていた

「あいつってさぁ見た目のわりには頭いいよなぁ」

博がぼやく

『二人とも帰んないのー』

「帰りますか」

「だな」

それぞれ車に乗り込む

裕一がエンジンを駆ける

ブ、ブ、バリリリーン

博も駆ける

ドゥ、ドゥ、ボロロローン

駐車場は7:3で裕一のpx-7音で占めていた

彼の車はほぼ直間だからだ

クルマの中で見ていた二人は

里香「相変わらずいい音だけどやかましいなー」

麗奈「博のバカまた砲弾に変えたのね」

その後二台はそれぞれ分かれる信号で手を振り分かれた。


8月が終われば二学期が始まる

それは裕一の学生生活の終わりが近いことを表している。


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