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18歳の5か月の片思い   作者: 沢城 健也
8/28

7 存在判明

7月に入り新たな実習も始まった

今回から車からブレーキ本体を外しを降ろし分解 洗浄 組み付け

を行う。ちなみに実習は一週間丸一日毎日行う

「京一そこのボルト外して、博フルード抜いて、河合配管外して、俺は寝る」

『寝るなぁー!』

この実習では責任者を決めて指示に従い分解を進める

責任者は裕一だ

ある程度の協調性や構造の理解などが求められる。

「博ハンガー持ってきて」

「おう」


「河合おわった?」

「オッケー」


「じゃあいいか」

「俺はぁぁー!」


「終わってるでしょ?」

「まぁ終わってますけど」

三人は答えるなぜ裕一がやんないのか疑問に思うが彼はすでにジャッキアップしてタイヤ四本一人で外しているからだ


「さぁて外してバラシますか」


その時緒方が来た

「おいおい早いなぁ少し休みなさいほかの班が追いついてないからねぇ」

見渡すとなぜか外さなくていい配管やオイルをまき散らしている班があった

その都度緒方は

「いったいどうすればこうなるんだ!きちんと黒板とを見ろ!現場じゃ許されんぞ!」

と聞こえる

「俺たちはボルトの整理するか」

裕一が提案する

『そうだな』

三人は答える

整理いているとき

本山が来た

「この班は早いねぇしかもボルトの整理してるなんて」

と四人をほめた

『いやぁそれほどでも』

三人は答える

だが裕一は本山を見てこの間の不意な笑顔が思い出した

(いかんいかん集中集中)

(先生見るとあの笑顔が離れねぇ...もう一回みてぇ...)

「御木本君おーい御木本君!」

「んっはっはい!なんでしょう!」

呼ばれたが話を聞いておらず思わず慌てた

「んっ?話聞いてた?」

「えっと...えが...じゃなかったどうやってバラスか考えてました!」

「考えるの大事だけど話もちゃんと聞くこといいね!」

「はい!」

先生はみんなを後にする

「どうした裕一らしくない熱中症か?」

博が聞く

「だめなら休んだ方がいいぜ」

京一が聞く

麗奈は

「あなたいなくても実習は進むから安心して休んで」

「博 京一ありがと、河合、俺のこと嫌いか?」

「恋愛対象としては見てない」

「なんか勝手に振られた気分だわ」

2人は笑う

そりゃそうだ麗奈は博が好きなのだから


そうこうしていると休み時間に入った

実習場はクーラーは愚か扇風機もないそのため熱がこもるため休憩はそこそこ長い


大半はいったん教室に戻るが

裕一は一人実習場に残った

「あんな一気に行ったら逆に熱こもりそう...むさくるしい...」

思わずぼやく

「あーわかるわー汗臭いの私も勘弁だわ」

ひょこっと島田里香が顔を出す

その横には麗奈もいた

「御木本教室行かないの?」

「違うよ里香、友達いないんだよ」

「あのさナチュラルにディスらないでくれる...てかその言葉そっくり二人に返すわ」

「女子の更衣室遠いからめんどくさいだけ」

「むさくるしいから行きたくない」

「なんだその理由」


ちなみに島田里香はこのクラスの二人目の女子

二人は一見見た目もそうだが性格も違う

里香は見た目はギャル

麗奈は清楚

クラスの男子はどっちと付き合いたいか日々比べている

だが実際には片方は片思いの男がいてもう片方はすでに社会人の彼氏がいる


それを知っているのはクラスでたった一人裕一だけだ

「あんたら俺にしゃべっていいの?バラシちゃうかもよ」

『バラシタラオマエヲコロス』

「おぉぉこえー」

裕一は強引に話を変える

「そういえばさ本山って彼氏いるのかねぇ」

「なんでそれうちらに聞くの」

思わず自分が何言っているのか気が付いたのか慌てたがこう返した

「いやほらあの人もいい年だろなんとなくいるのかなってー」

苦しまみれに答えた裕一に里香は

「先生?彼氏いるよ年下の」

「ふーんいるのかぁ...というかなんで知ってるの?」

「えーガールズトークってやつだよー」

「ガールズトークねぇ」

「御木本好きなの先生」

「んなわけねーだろ先生に恋愛感情なんか持てないよ」

『ほんとかよー面白くないなー』

「うっさい!」

とやり取りをした後トイレに向かったその中で思わず

(なんだよ彼氏いるのかよ...いいなぁあの笑顔見れて)

「って何考えてんだか俺は」

(これじゃ先生のこと好きみたいじゃねーーか)

「あーもう胸がモヤモヤする!頭と心が追いつかねぇ...」

そうすでに裕一は本山に恋をしていた


そんなこんなでモヤモヤしながら午前の実習を終えた

昼食はとらず教室で期末勉強をした

来週からテストだ赤点を取るともれなく補修のおまけがついてくる

「あーめんどくさ」

またぼやく

その後午後のチャイムが鳴る

実習棟に向かう

午後の授業が始まる

午前に外したキャリパーを分解する

裕一と京一 博と麗奈二手に分かれた

だが裕一は雲の上の空だった

(えーとここは...笑顔...違うまず本山を笑かして...)

「もしもーし裕一おーい御木本やーい」

「あ.ごめんなに?」

「いやコンプレッサガン持ってきたから早くバラそうぜ」

「そっそうだな」

「お前やっぱり熱中症じゃ...」

「いやっ違う飯食いそびれたからさ」

「だめそうなら早く言えよ、ほら貸せピストン外すから」

「おっおう」

(やばいな集中できてない今は集中しないと)

緒方が来てこう告げた

「御木本、体調悪いなら無理はするなよ無理にもして怪我されるのは困るから」

「はい...だめそうなら言います」


その後ブレーキの分解が終わり

午後一番の休憩なのだが

本山に呼ばれた

「御木本君緒方先生と相澤君から様子が変だって聞いたけど体調だめなら今日は早退してもいいよ」

「大丈夫っすっだめそうなら言うんでよろしくお願いします。」

「了解早めに言ってね」

「はい了解です」

「マネしない!以上」

「はーい」

(間違っても先生のことが気になって集中できてないなんて口が裂けてもいえねー)


ひとまず5分ほど睡眠をとり

実習を始めた

何とか乗り切り

一日を終えた


自宅に帰り自室で

(くだらねぇことで悩んでもしょうがねぇ俺はたぶんと言うか確実に本山が好きだ

でもあいつには彼氏がいるそれは事実だ)

(下手になんか言うのはあれだから考え方を変えよう)

3分後

(俺はあいつの幸せを心から願うそうだそうしよう!)


ある意味解決策を見つけた裕一今後どうなるなるのか





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