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18歳の5か月の片思い   作者: 沢城 健也
16/28

14 まだ

一週間がたった

だが、裕一の意識が戻らない

今日も瞳が見舞いに来ていた

その時主治医の池間が来た

池間は瞳に

「もしこのまま意識が戻らなかったら植物状態だと思ってください」

「そんな...」

「我々も手を尽くしました、」

「分かりました...」

池間はその場を後にする

瞳もしばらくして自宅に帰った。


次の日

瞳は学校にいた

事務室で声をかける

「すいません一級整備科の御木本の...」

「あっお待ちしてました、こちらへどうぞ」

会議室に案内された。

「少々お待ちください」

「はい」

だがすぐドアが開いた

「すいません御木本さん、事務の生井と申します。」

「こちら今回本校の保険が使えますので申請の書類になります。」

「分かりました」

書類を受け取る

「少々お待ちください今呼びに行ってますので」

と言い残し場を後にする

すると

ガチャりとドアが開いた

「失礼します」

一級科長と本山、緒方の姿がそこにあった。

瞳の前に立ち

「この度は申し訳ありませんでした。」

頭を下げる

数秒後頭をあげ

席についた

「座ったまま失礼します」

席に座り今回の事故調査の内容を話した

事故の加害者生徒三人が裕一を驚かそうとギリギリまでブレーキを掛けずにいた

だが速度が速くブレーキが間にあわなく裕一に向かって突っ込んだと。

加害生徒は書類送検され退学処分にした事を

緒方は

「整備士を育てる学校でこのようなことが起きてしまい、我々職員今回の事故を重く受け止めております。」

「本当に申し訳ありませんでした。」

再度頭を下げる。

一連の話を聞いた瞳は

「車を扱う学校ですのである程度のケガなどは想像しておりましたですが想像以上であきれております」

と言った。

「担任の先生は今回の事故はどうとらえているのですか?」

本山は

「今回の事故で裕一君のような真面目な生徒がこのような事故に巻き込まれてしまい、私自身、事故なんてそうそう起きないだろうと思っていました」

「教師として整備士として今後は事故防止に努める所存です」

話を聞いた瞳は

「そうですか。」

「私としては先生方ではなく加害生徒の方からの謝罪がほしいんですが」

科長は

「申し訳ありません。退学している以上本校とは関係ないので警察にお話しください」

と告げた

少し沈黙し瞳は

「今回の事故で裕一は事実上学校に通えないので退学の方向で話を進めていただいて構いません」

「一応今月中に目を覚まさなければ私が代理で退学届けを書いて提出します」

本山は

「分かりましたその場合は一度学校に連絡ください」

「分かりました」

瞳は答える

こうして事故調査の報告は終わった


裕一が眠るまに退学させることにした母、瞳

果たして裕一は目を覚ますことができるのか




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