新入社員の紹介
どうも、初めまして俺は大村純平と申すものです。
歳は25才、しがないサラリーマンをやってました。
あの時までは…
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「今日はみんなに新入社員を紹介する。まずは清瀬君だ」
パッとしない会社にパッとしない仕事、パッとしない社員しかいない会社、俺はその日までパッとしない毎日を送っていた…
会社にいる女はどれもパッとしない女しかいなくブスの癖に性格までブスな奴らしかいなかった…
入社以来俺は社内恋愛など今までの1度も、これっぽっちも考えた事もなかった…
「初めまして清瀬華織です。今日からよろしくお願いします」
部長が営業一課から営業三課のみんなを一か所に集め、新入社員5名をみんなに紹介した…
その始めに紹介された清瀬華織さんを最初に見た時から俺の心臓は大きく動き出した…
まるで、今まで死んでいたかの様に静かだった、そして何も主張しなかった俺の心臓がこの時ハッキリと僕はここにいます!と言わんばかりに動き出したのだった…
一目惚れだった…
人生で初めての一目惚れだった…
俺は一生、一目惚れとは縁がないんだと思っていた… 彼女を見るまでは…
白い肌… 汚れのない瞳… ピンクのかわいい唇… 髪のツヤツヤ感… そして彼女全体を包み込むような綺麗な透明感…
どれをとっても申し分ない。
俺のストライクゾーンのど真ん中の中のど真ん中…
こんなに可愛い子がこの世の中にいたなんて…
テレビでもこんなに可愛い子なんて見た事がなかった…
男女が絡まり合う大人の映画(AV)でだってこんなに可愛い子は見た事がなかった…
自分が務めてる会社をこうゆう風にいうのも何だけど、なんでこんなに可愛い子がこんなクソ会社に⁈と思った…
だってこんなに可愛い子なら芸能人でも女優でもなんでも出来るじゃん、もっともっといい会社だって面接で一発合格間違いなしでしょ…
こんなに可愛い子ならどこの会社も欲しがるでしょ?こんな可愛い子が会社にいるだけで会社のイメージがグーンと上がるんだからさ…
それをなんでこんな肥溜めみたいなクソ会社に?
他の女を見てみなよ?毒だらけのクソまみれだよ?ここは君のような人がくる会社じゃないんだ…
あぁ、守らなければ…
彼女をこのクソ人間どもから守らなければ…
俺はこの時初めてアイドル達の追っかけをする人達の気持ちが分かった気がした…
この時まで俺はアイドルの追っかけをしてる人達を軽べつしていた…
いい歳してこいつら何してんの?って目で見ていた…
だけど彼女を見た時、俺は悟ったんだ…
俺はただ… 出逢えてなかっただけなんだと…
アイドルの追っかけをしてる彼らはすでにソレに出逢えていたんだと…