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nightmare  作者: やもりちとせ
はじまり
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0-1


夜がこんなにも静かだなんて、知りたくなかった。

夜がこんなにも寒いなんて、知りたくなかった。


電車の外の景色がこの世の全てだなんて、思いたくなかった。

時計の針の進む音が一番正しいだなんて、考えたら目眩がした。

ファンタジーなんて落ちていれば良いけれど、そんな都合の良いもの存在しないんだろうし、それでも、ほんのちょっとでよかった。

ほんの数分、数秒でも、甘やかしてほしかった。



そんな悪夢に、心からありがとう。

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