ゴワゴワ ごはんのベーター化
おにぎりと巻きずしとおいなりさんを、暑いので冷蔵庫で保管してました。おにぎりだけ、ごわごわになってしまったのは、なんで?
おにぎりだけが冷蔵庫でゴワゴワになってしまったのは、「おにぎりのご飯(白飯)」と「寿司飯(巻きずし・おいなりさん)」の成分や水分保持力の違いが原因です。
冷蔵庫の温度(0〜4℃)は、ご飯のデンプンが最も硬くなりやすい環境ですが、それぞれに次のような違いがありました。
1. おにぎりがゴワゴワになった理由(デンプンの老化)
炊き立ての美味しいご飯はデンプンが柔らかい状態(アルファ化)を保っていますが、冷蔵庫の低温で保存すると、デンプンが水分を放出して元の固い状態(ベータ化)に戻ろうとします。これをデンプンの老化と呼びます。おにぎりは通常の白飯で作られることが多いため、この老化がダイレクトに進み、パサパサ・ゴワゴワとした食感になってしまいます。
2. 巻きずしやおいなりさんが硬くならなかった理由
一方で、巻きずしやおいなりさんが無事だったのには、それぞれの味付けや構造に秘密があります。
酢飯の保水効果(巻きずし・おいなりさん共通)
寿司飯には「酢(酸)」と「砂糖」が使われています。砂糖には水分をしっかりと抱え込んでデンプンの老化を遅らせる働きがあるため、冷蔵庫に入れても白飯ほど急速に固くなりません。
油揚げによる乾燥防止
おいなりさんは、甘辛く煮た油揚げに包まれています。油揚げに含まれる油分や煮汁の糖分・水分がバリアの役割を果たし、中のご飯が冷気で直接乾燥するのを防いでくれたため、しっとり感が保たれました。
次回のための保存のコツ
ご飯を冷蔵庫で保存すると、どうしてもデンプンの老化が進んでしまいます。暑い時期であっても、ご飯を美味しく保存したい場合は、冷蔵ではなく「ラップに包んで密閉し、冷凍保存する」のがおすすめです。食べる際に電子レンジでしっかり温めると、炊き立てのようなふっくら感が復活します。
おにぎりのベータ化を遅らせる知恵はない?
おにぎりのご飯がパサパサになってしまう「デンプンのベータ化(老化)」を完全に防ぐのは冷蔵庫内では難しいのですが、そのスピードをぐっと遅らせてしっとり感を保つための工夫がいくつかあります。
1. 炊き方や準備での工夫
油を少し加えて炊く
お米を炊くときに、数滴のサラダ油やごま油を加えてみてください。油の薄い膜がデンプンをコーティングし、水分の蒸発やデンプンの結合(老化)を緩やかにしてくれます。
冷めても硬くなりにくいお米を選ぶ
お米に含まれるデンプンのうち、「アミロース」という成分が多いほど老化しやすくなります。「ミルキークイーン」などの低アミロース米は冷めてももちもち感が続くため、おにぎりに最適です。
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2. 具材や味付けの工夫
油分や糖分のある具材を混ぜ込む
ツナマヨ、鮭のほぐし身、肉そぼろなど、油分や糖分を含む具材を全体に混ぜ込むか中にしっかり入れると、ご飯の乾燥やデンプンの老化を防ぐバリアの役割を果たしてくれます(巻きずしがおいしかったのと似た原理です)。
3. 包み方と保存の知恵
熱いうちに隙間なく密閉する
おにぎりを握るときは、水分が逃げないよう湯気が残っている熱いうちにラップでぴったりと包むのがコツです。その後、手で触れるくらいまで粗熱を取ってから保存します。
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暑い時期でも可能なら「冷凍」を選ぶ
冷蔵庫の温度(0〜4℃)は、デンプンの老化が最も急激に進む環境です。翌日以降に回す場合は、冷蔵ではなく冷凍保存にし、食べる時に電子レンジでしっかり加熱する方が、圧倒的にふっくら感をキープできます。
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今回ご紹介した工夫の中で、次回のおにぎり作りや保存の際に、まずは試してみたいと感じたものはありましたか?




