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海月の草原

作者: 三つ目茶碗
掲載日:2026/01/31

ガチベリーショートです。


 私が見る雑多で無秩序な夢の中に、どれだけ月日が経っても忘れられない夢がある。今日はその一つを話そうと思う。


 夢の中で、私は私自身だった。普段通りこの世界で生活していたが、ある日世界が急に真っ白な光に包まれた。遠い宇宙からやってきた惑星が地球に衝突したと気づいた時には、私は光の中にいた。地球に生きていた生命の一切が、平等に消滅した。地球の表面には、焼けた大地だけが残った。


 そこから勘定できないほどの月日が流れた。一万年か、一億年か、一兆年か……。気づけば草と風と青空以外に何もない草原に、たくさんのクラゲが漂っている。彼らは半透明で青白く、本当に海に浮かぶ月のようだった。私自身もクラゲになっていることに、すぐに気が付いた。


「そうか、またここから始まるんだな」


 かつて人間だった私は、心地の良い草原を思い思いに漂いながら、何億年も先に再び誕生するであろう人類に、思いを馳せた。



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