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声がした

作者: 天川裕司

初めまして、天川裕司です。

ここではシリーズでやってます『夢時代』と『思記』の原稿を投稿して居ります。

また、YouTubeドラマ用に仕上げたシナリオ等も別枠で投稿して行きます。

どうぞよろしくお願い致します。

少しでも楽しんで頂き、読んだ方の心の糧になれば幸いです。

サクッと読める幻想小説です(^^♪

お暇な時にでもぜひどうぞ♬


【アメーバブログ】

https://blog.ameba.jp/ucs/top.do


【男山教会ホームページ】

https://otokoyamakyoukai.jimdofree.com/


【YouTube】(不思議のパルプンテ)

https://www.youtube.com/@user-vh3fk4nl7i/videos


【ノート】

https://note.com/unique_panda3782



【YouTubeドラマにつきまして】

無課金でやっておりますので、これで精一杯…と言うところもあり、

お見苦しい点はすみません。 なので音声も無しです(BGMのみ)。

基本的に【ライトノベル感覚のイメージストーリー】です。

創造力・空想力・独創力を思いっきり働かせて見て頂けると嬉しいです(^^♪

出来れば心の声で聴いて頂けると幸いです♬

でもこの条件から出来るだけ面白く工夫してみようと思ってますので、

どうぞよろしくお願いします(^^♪



タイトル:声がした


その夜、肝試しに行った。


礼哉「こんなトコ、ほんまに出るんかいw」

達也「わからんwでも出るって噂やで」


そこは大阪でも

幽霊が出るとゆう噂No. 1の

廃校になったばかりの小学校。

まだ取り壊される寸前で、

一般人が普通に侵入できた。


そこに俺は学校の友達の礼哉と2人で行き、

とりあえず2人だけで先ず肝試ししてみよう

となったのだ。


礼哉「そやけど、そんなに怖ないなここ?」

達也「ん?」


礼哉「なんか思ってたより明るいしさ、ほら向こう〜のほうまで見えるやんちゃんと?wここまであからさまにクッキリ見えたら、そら怖なるモンも怖ならへんでw」


達也「ああwまぁな〜。そやけどアレやん?そんな見える・見えへんに限らんと、追い駆けて来られるとかさ、黙〜ってじぃ〜っと誰かがこっち見てたとか、そんなんもあるんちゃうん?」


礼哉「ああ〜まぁな〜」


初めは幽霊の話とか

これまでよく聞いてきた怪談話とか、

オカルトの話とか都市伝説とか、

そんな話ばっかしてた俺たち。


でもそのうち本格的に怖くなり始め、

その怖さを紛らわそうと話が脱線してゆき、

世間話やアイドルの話、

テレビの話などを挟み、又そのうち

あるあるネタの話とかになっていった。


礼哉「ガハハハwあるあるww」

達也「んでなwそう言う時に限って誰もおらんねんw」

礼哉「んでどっかのおっさん出てきて怒られんねやろ?w」

達也「そうそうww」


なんて話してたその直後、


「あるある」


誰かの声がした。

ほんの小さなその声で、思わず聞き逃すところ。

俺たちはさっと真面目な顔になり、

お互いを見合った。


礼哉「…今、なんか声した?」

達也「……聞こえたよな?」


ちょっと恐る恐るだが

俺たちはそれぞれ辺りを見回した。


礼哉「…気のせいかな…」

達也「…そやけど2人でそんなん聞くか?」


なんとか常識・日常にしがみ付こうとしながら

それでもまだ冷静を装おうとしてた俺たち。


そのとき歩いてたのは長い廊下。

その廊下の窓から青白い光が差し込んでいた。

今日は満月で、月の光がめちゃ明るく差し込み

空気全体が青白くなっていた。

だから真っ暗じゃなく、

廊下の向こうまで見渡そうとすれば見渡せた。


とりあえずこの廊下を最後まで歩いたら

もう帰ろうとなり、俺と礼哉は少し足早に

さっきより少し無口になって歩いてった。


だけど、すぐ又途中から喋り好きの虫が騒ぎ出し、

礼哉の方から喋り出す。


礼哉「そやけどあれやな?こうゆうトコ来たら、普段つかわん気ぃとかつかってさ、変な声とかほら、なんて言うの?」

達也「…空耳?」

礼哉「そうそう、空耳とかも聞こえたりすんねやろな?」


さっきの事を

出来るだけもう思い出したくない俺たちは、

その話題はすぐ早めに切り上げ、

又別の話題、テレビの話で押し通そうとした。

とりあえずこの廊下の最後まで。


礼哉「そや、お前今週の『アマビエ錯乱』見た?」

達也「おう見た見た、ホラン出とったな」

礼哉「そやねんwホランはあれに合わへん思うのに出て来よんねんw」


数秒話したその直後、


「出てた出てた」

又変な声が俺たちのすぐ周りから聞こえた。


2人で声を聞いた、

幻聴じゃない、

そんな聞き間違えとか空耳とかでもない。


礼哉「ちょ、逃げようぜ」

達也「おおう!」


俺たちはそこでやっと本気で

「へんなモンに出会った」

とその恐怖とまともに向き合い、

ソレから逃げるのに全力だった!


ハァハァ息をさせながら、

さっき礼哉こいつが見せた、

普段なら絶対見せん

めちゃくちゃ恐怖に引きつった顔を思い出しつつ、

俺も全力で走って逃げた。


こんな時全力で走って逃げたりすると

その走ってる自分たちを客観視して、

余計に怖くなったりするもんだ。


とりあえず学校を出てから、

「ハァハァ」

「ハァハァ」

街灯に照らされ町灯りが見える所まで来、

呼吸を整えながらなんとか落ち着き、

さっきから今までの事を振り返ろうとして居た。


誰かがカセットテープでも使い、

録音したその声を小さなボリュームで

聴かせて来た様なあの声…


「実際、誰か先に侵入してて、ほんまにそんな事して俺らを脅かそうとかしたんちゃうん?」


みたいな感じでなんとか無理やり

事を落ち着けようとして居た俺たち。


でも普通に考えて

そんな暇な事をする奴が

本当に居るとはあまり考えられず、

俺たちがそこへ行こうと

決めたのはその日の夕方で、

そのタイミングを

見計らうなんて普通できないとも思い、

「ほんなら何なんやろなぁあれ」

とそれから先、ずっと解けない

謎となって残る事になったのだ。


これは数年前の話。

今はもうその小学校も取り壊されて、

もう1度検証しようにも出来ない形になってる。



(※)これまでにアップしてきた作品の内から私的コレクションを再アップ!

お時間があるとき、気が向いたときにご覧ください^^


動画はこちら(^^♪

https://www.youtube.com/watch?v=bCgIP9i7R8Y

少しでも楽しんで頂き、読んだ方の心の糧になれば幸いです。

サクッと読める幻想小説です(^^♪

お暇な時にでもぜひどうぞ♬


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