未来のための船旅 ~漂流の継続~
漂流している客船の甲板で、せっかく姉妹で水入らずの時間を過ごしていたのに、その時間は向かい側の甲板から聞こえてきた叫び声によって、あっという間に終わってしまった。
「何かしら?」
「さあ? 行ってみましょう」
私はアンナにそう声をかけて、彼女と一緒に一度船内を突っ切って反対側の甲板へ向かった。そこには既に人だかりが出来ていて、私達は後ろの方からどうにか騒ぎの中心が見えないかと背伸びをしてみるものの、ここからでは何が起きているのかはわからない。すると、隣にいたアンナが私の耳元に口を寄せて囁いた。
「ねえ、あれって……」
彼女が指差した先には…大海原に浮かぶ、一隻の貨物船だった。大きさはこの客船と大体同じくらいで、私たちの少し後ろを並走していた。その船を見るや否や、乗客達の中心にいたジャンが船員達に向かって叫んだ。
「みんな! あの船に僕たちの存在を知らせるんだ、早く!」
「は、はい!」
船員の一人が返事をするなり、彼は持っていた笛を口に当てた。ピーッという甲高い音が鳴り響く。
それはまるでこの広い海に響き渡るかのようにどこまでも遠くへと響いて行った。しかし、貨物船からの反応はない。ジャンはその様子を見て顔をしかめた。
「くそっ……反応がないぞ」
「おかしいですね……」
船員たちは何度も繰り返し笛を吹き続けたが、それでも貨物船からの応答はなかった。
「どうなってるんだよ、これじゃあ……」
他の乗客たちがざわつき始める。その時、ふとある考えが頭をよぎった。
(まさか……)
私が嫌な予感を感じていると、ジャンも同じことを考えていたようで、顔色を変えて呟いた。
「まさか、あの人たち……僕らのことに気づいていないんじゃないのかっ!?」
彼の言葉を聞いて、周りにいる人達の顔色が一気に青ざめていく。
「そんな馬鹿なことあるかよっ! 俺達のことには気づいているはずだろっ!?」
「そうだぜ! だって、こんなにも大きな音を出してるじゃないか!」
「でも、何も起きていないわ……。それに、もし本当にそうなのだとしたら……」
そこまで言って言葉を詰まらせた乗客達を見て、ジャンは自分の予想が正しいことを確信し、苦虫を噛み潰したような表情を浮かべた。
「まずいな……」
彼が言った通り、このままだと最悪の事態になりかねない。とにかく、今は一刻も早く貨物船に存在を伝える必要があった。そうしなければ、私たちはこのまま漂流をつづけることになる。いつ、島や陸地にたどり着くかもわからず、次に別の船舶に発見される可能性は未知数だから。
しかし、どうやって知らせれば良いのだろう? こちら側がいくら笛の音を発しても全く相手にされなければ、一体どうすればいいのか……?
そうこうしている間にも、私たちの船では甲板に出ている船員達が必死に笛を鳴らし、いつの間にか客船の警笛が轟き、煙突からは黒い煙が出ている。しかし、貨物船に反応はなかった。
「くそっ……どうしてだよ!」
「駄目です、応答ありません!」
「こっちもです!」
客船の船員たちの悲痛な叫びが聞こえる。私は思わず拳を強く握りしめながら、ただ黙って見ていることしか出来なかった。
そうしている間も貨物船はなぜか速度を落としていき……やがて、豆粒ほどの大きさまで距離ができてしまった。私たちの乗っている客船は、スクリューが動かないにも関わらず……。
「そんな…いったい、なにが……」
乗客達の中で、ジャンが悲痛な言葉を吐き出す。そして、ついに……貨物船は私たちの視界から消えていった。
「嘘だろ、おい……」
誰かが呆然としながら呟いた。その声は、どこか虚しく辺りに響いて行く。誰もが目の前で起きたことが信じられず、誰も口を開かなかった。
こうして私たちは、この広大な大海原でまた一人ぼっちになってしまったのだ。
※
その後、私達は船内に戻り、とりあえず食堂に集まった。しかし、先程の衝撃的な出来事のせいで皆一様に押し黙り、誰とも話そうとしない。無理もない。あんなことがあれば誰だって落ち込むだろう。私もショックで頭が混乱していて、とてもじゃないけど、まともに会話できる状態ではなかった。
「ねえ、どうする?」アンナが私の耳元で囁いた。
「え? 何が?」
「何がって、これからのことよ。あの貨物船が行ってしまった以上、もう助けを呼ぶことは出来ないわ。それに、この船はスクリューが壊れてしまっているから、海流に乗って漂流するしかない。無事に陸地にたどり着く保証はないし、次に貨物船なんかに出会う確率なんて、分かったもんじゃないわよ?」
彼女の言うことは最もだった。この広い海で、誰にも見つからないまま漂流するのはあまりにも無謀すぎる。仮に陸地にたどり着いたとしても、そこが無人島だったら、そこから更に生き延びられるかはわからない。でも……。
「まぁね」私はそう答えた。
「……姉さんに聞いた私がバカだったわ」
アンナはそう言ってため息を吐くと、テーブルの上に置かれたコップの水を飲む……毒殺事件があったばかりなのに、よく飲めるわね。
「でもさ、それならそれで仕方がないんじゃないかしら? だって、このままここにいてもいつか餓死するだけだもの」
「それはそうだけど……」
「それに、せっかくの姉妹水入らずの時間なんだから、楽しまなくちゃ損よ?」
「……ええ」
彼女は私の問いかけに対して歯切れの悪い返事をした。きっと、まだ貨物船の件を引き摺っているのだろう。その時、ふとある疑問が浮かんできた。
「そういえば……あの貨物船はどこに向かっていたのかしら? 途中までは私たちの船と並走していたはずなのに、速度を落として見えなくなるくらい遠のくなんて……近くに島でもあるのかしら?」
「……そうかもしれないわね。うん…そうだったのかも……」
「まあ、過ぎたことを悔やんでもしょうがないわ。今は前向きに考えましょう」
そうして、ひとまずこの話はおしまいになった。その代わりとばかりに、先ほどまで黙り込んでいた乗客達から、先ほどの貨物船の騒ぎについてポツポツと語られるようになった。
「なあ、一つ思ったんだが……貨物船の奴らは、俺たちのことを最初から無視するつもりじゃなかったのか?」
乗客の一人がそう言うなり、他の乗客たちが一斉にざわつき始めた。
「確かにそうだな……あの船の連中は、俺達の存在には気づいていたはずだ。でも、俺達になんの反応も示さなかった……どういうことなんだ?」
「やっぱり、あいつら……俺達を見捨てたんじゃ……」
「そんなっ! いくらなんでも、それはないんじゃないですか!?」
「そうだぜ! 俺達がどれだけ必死に助けを求めていたと思ってるんだよ!?」
乗客たちは口々に怒りの声を上げ始める。そんな彼らの様子を見ながら、ジャンは静かに首を振った。
「みんな、落ち着いてくれ。今ここで言い争っても何も始まらない。それよりも今は、これからどうするかを考えるべきだ。幸い、食料は今も十分にある。あとは、今僕たちがどこにいるのかだが……」
彼はそこで言葉を切って、窓の外を見た。釣られて私も外を見る。すると、そこには一面の海が広がっていた。遠くには暗雲が見えるが、それ以外は特に変わりない……ただひたすらに、どこまでも続く海が視界いっぱいに広がっていた。
もし船がちゃんと動いていたならば、この景色を見てバカンス気分にも浸っているのだろうけれど…今はとてもそれどころじゃないわ。
「ここからだと、どの方角に向かっても同じような景色しかなさそうですね……一体、ここはどこなんでしょう?」
同じように景色を見ていた乗客の一人がそう呟くと、船長がおずおずとした様子で名乗り出た。
「実は……ここのところずっと航海日誌をつけていたのですが、どうやら我々は漂流した地点からかなり東の方にいるみたいです」
「東……というと?」
ジャンが尋ねると、船長は少し戸惑うような素振りを見せた後、
「おそらく……ですが、このまま行くと、ハワイ諸島や太平洋諸島の辺りに行きつくと思います」と答えた。
「ええっ!? 本当かい、それって!」
「はい……確かです」
「それなら……」
「このまま、なんとか我慢し続ければ……」
彼の言葉に、またもや食堂内が騒然となった。
「ふむ……もしもこの船がこのまま漂流を続ければ、いずれはどこかの船に救助される可能性もあるし、それらの島に上陸することだって出来る……少なくとも、北や南に漂流するよりはマシだろう」
「まあ、そりゃそうだけどよ……」
「もし仮に無人島に流れ着くことになったとしても、そこが安全だという保証はないけど、少なくとも僕らが飢え死にすることはないだろう。それに、たどりついた島が無人島じゃない可能性だってある。だから、希望を捨ててはいけないよ。いいね?」
「あ、ああ……そうだなっ!」
そう言って、乗客達はまた解散していった……船長の言葉が功を奏したのか、先ほどよりは顔色が良いように見えた。
それからしばらく経ち、夕食時になると……他の乗客たちはそれぞれ料理を受け取り始めた。毒殺事件が起きているとはいえ、空腹には抗えないみたい。私とアンナもそれに続いて、自分の食事を受け取る。
メニューには、魚介を使ったスープとパンとサラダが並べられていた。食べ物が乗った配膳皿を受け取って食堂の適当な席に着くと私たちはさっそく食べ始める。
「おいしい……」
一口食べた途端、思わず呟いていた。塩加減といい、具の切り方や盛り付け具合といい、相変わらずこの船のコックは腕がいいみたい。
「確かに、なかなかいけるわね。でも、やっぱり毒が入っていると思うと、食べる気がしないわ……」
そう言いながらも、アンナも黙々と口に運んでいく。どうやら、空腹には勝てないらしい。
そうこうしている内に、あっという間に平らげてしまった。やはり、空腹は最高のスパイスということなのかも。食事を済ませた後、私達は客室に戻って寝ることにした。本当はもう少し起きているつもりだったけれど、眠気の方が勝ったみたい。
ほかの乗客達もそそくさと退散するなか、私たち姉妹も配膳皿を厨房の方に持っていってから食堂を後にし、そのまま自分たちの部屋に向かう。
部屋に入ると、そのまま倒れるようにベッドの中に入る。横になって天井を見つめながら、私は考えていた。
(このまま漂流を続ければ、いつかはハワイに……)
……あれ? なんか、いつの間にか脳内で都合のいい図式が出来上がっていないかしら?……まぁ、いいわ。いくら考えても仕方ないし。
そもそも、こんな状況に陥ったのは初めてだから、一体どうすればいいのか見当もつかない。ただ一つ言えるのは、このままではいずれ食糧も底をつき、全員飢え死にするということだけ……そんなことを考えながら、私はいつの間にか眠りに落ちていった。
※
一週間ほど経った頃……私は朝早くに目が覚めた。窓から外を見ると、雲ひとつ無い快晴で、太陽の光が海面に反射して眩しい。そして、辺り一面には水平線が見えるほどの海が広がっていた。
私は伸びをして身体を起こすと、そのまま部屋を出て甲板へと向かう。甲板に出ると、潮風が気持ち良く吹き抜けていく。
「あら? 珍しいわね、姉さんが早起きだなんて」
後ろから声をかけられたので振り返ると、そこにはアンナがいた。
「おはよう、アンナ。あなたこそ、今日は随分早いのね」
「ええ。昨日は少し眠れなくて……それより、ちょっと散歩しない?」
「え?」
「ほら…姉さんいつも忙しくしているから、たまには二人っきりで話す時間があってもいいんじゃないかと思って……」
「そう……いいわ。行きましょう」
私とアンナは連れ立って歩き出すと、そのまま船尾の方に向かった。
船尾まで行くと、そこは海がよく見える絶好のポイントになっていた。二人で手すりに寄りかかりながら、海を眺める。
「こうして海を見ていると、なんだか心が落ち着くわね……」
「そうね……ずっと部屋に籠っていると、どうしても気が滅入ってしまうもの」
アンナはそう言って一呼吸置くと、ゆっくりとした口調で話しかけてくる。
「ねえ、姉さん」
「なに?」
「最近ずっと考えていたんだけど……もしもこのまま漂流し続けることになったらどうなるんだろう?」
「それは……」私は少し考え込んだ後、「多分、このままだと餓死してしまうわ」と言った。
「やっぱり、そうなるわね……」
「ええ。食料はまだ大丈夫だけど…精神的な疲労でやられる人が出てくるでしょうね。それに、このまま救助されなければ、いつかは病気にかかる人もいるでしょうし……その時、あの船医や船に積まれている医薬品だけで対処することは難しいわ」
「だとしたら……私達が生き残るためには、何か対策を考えないといけないわよね」
「ええ。それも、できるだけ迅速に」
「でも、何をすればいいのかしら……?」
アンナにそう聞かれて、私は最近起きている乗客達と船員達の小競り合いを思い出した。
「最近はみんな一層ピリピリしているわね……」
「ええ。食事の時とか、特にひどいのよ。お互いに牽制しあって、みんなが自分の料理に毒を入れていないか疑ってる。それを船員達が見てモチベーションが下がって…悪循環ね」
「そうね……」
「それに、一部の乗客達は船員達を脅すような真似もしているみたいだし……」
「脅迫?」
「ええ。例えば、もし自分が死んだら他の乗客も道連れにしてやるって……そんなことを言って、船員達を脅してるの。しかも、実際にナイフを突きつけて……あんなことを続けていれば、いずれ誰かがまた死ぬかもしれないわ」
……どうやら手遅れだったみたいね。
「どうしたの、姉さん?」
「なんでもないわ。とにかく、このままじゃマズいことだけは確かよ。何とかしないと……」
「なんとかって、どうやって?」
「それはわからないけど……とりあえず、今は大人しくしていましょ。下手に動いても事態が悪化するだけだから……」
「……まぁ、実際はそれくらいしか出来ることはないわね」
「そうよ。だから、しばらくは様子見ね」
「わかったわ……」
それからしばらくの間、私とアンナは無言のまま海を眺め続けた。
「……さ、行きましょ」
「……ええ」
そう言って私たちが甲板から船内に戻ると、食堂の方から何やら騒がしい声が聞こえてきた。どうやら、中で何か揉め事が起きてるみたい。
「また……一体、次はなんなのかしら……?」
私達は顔を見合わせると、食堂に向かって駆け出した。食堂に着くと、中では数人の乗客たちが船員達と言い争いをしていた。
「おい! あんたら、一体どういうつもりだ!?」乗客の一人が、そう怒鳴った。
「ですから、何度も申し上げました通り……今問題がありまして、お食事をご用意できないのです」
「だから、その理由を説明しろと言ってるんだよ!」
「理由と言われても……我々にも、なぜこうなったのか見当もつかないんです。ですから、お客様にお食事を提供できないことをお詫びするしかないわけで……」
「ふざけるな!! こっちは腹が減ってるんだぞ!!」
「だから、謝っているじゃないですか。本当に、これ以上はどうしようもないんですよ……」
困り果てた表情でそう言う船員に対して、乗客は怒りをぶつけ続けている。そんなやり取りを見ながら、私は思った。
(これは、ちょっとヤバいわね……)
このままだと、いつまで経ってもこの騒動は収まらないだろう。かといって、ここで私が口を出すと余計にややこしくなるだけ。
「姉さん……」
アンナが私の袖を引っ張ってきたので、私は首を横に振ってみせた。
「仕方がないわね……とりあえず、厨房に行きましょう。何か理由がわかるかも」
「ええ」
私とアンナはこっそりとその場を離れると、そのまま食堂の裏手に回って厨房へと向かった。そして、乗客達から見えない位置にある厨房に併設された食糧庫の扉を開けて中に入る。食糧庫の中は、ひんやりとした空気に包まれていた。
「あ……」
すると、食糧庫ではシェフ達が困った顔をして立ち尽くしていた。
「あなた達……こんなところで何をしているの?」
そう聞いてきたのは、この航海を通じて仲良くなったチーフシェフだ。彼女にそう聞かれたので、私達は思わず苦笑いを浮かべるしかなかった。
「別に……ただ少し、様子を見に来ただけです」
「そう……何か気になることでも?」
「いえ、その……大したことではないんですけど、少し気になることがあって……」
「なるほどね……でも、ここは立ち入り禁止よ。あなた達も、早くここから出て行きなさい」
……なぜか私たちに強気になるシェフ達が気になり、私はカマをかけてみることにした。
「食料が無くなったって本当ですか?」
「……」
シェフ達が一瞬黙り込んだのを見て、私の中で確信に変わった。
「やっぱりそうなんですね? もしかして、誰かが勝手に持ち去ったんじゃないでしょうか……?」
「……」
「それにしても、一体誰が盗んで行ったのかしら……? ここにある食べ物は無事みたいだけど……ねぇ、アンナ?」
「ええ……きっと犯人はまだ近くにいるはずよ。探し出して、捕まえないと……」
アンナも一緒になってそう言い出すと、シェフ達の態度が変わった。
「ちょ、ちょっと待って!」
そのまま、シェフ達しどろもどろになっていると、やがてチーフシェフが話し始めた。
「…あなた達、確かジャン様のご友人だったわよね? ちょっと待って。ジャン様を呼ぶから。詳しいことは彼から聞いて」
そう言って、彼女は厨房に備え付けられた固定電話でどこかに電話した。しばらく待っていると、やがて私達も通ってきた扉の方から船長とジャンがやってきた。
「一体、何があったんだい?」
「それが……実は……」
そう言って、シェフ達はこれまでの経緯を説明した。
「――なるほど……状況は理解したよ」
話を聞いた後、ジャンはそう言って私達の方を向いた。
「……君たちになら、明かしても問題ないだろう。ついてきてくれ」
そう言うと、ジャンは私達と船長を連れて食糧庫を出た。そして、船底に向かう階段を下りていく。
「さぁ、着いたよ」
ジャンが立ち止まったのは、船の下層甲板中央付近にある、厨房にあるのとは比較にならない大きさの食糧を長期で保存する冷凍庫だった……これまでの犠牲者の遺体も、すべてここに安置されている。
「中に入ってくれ」
私とアンナは言われるままに、冷凍庫の中に足を踏み入れた。中は薄暗く、床には所々遺体を運んだ際の血痕が残っている。もちろん、温度も上の食糧庫とは比較にならないくらい寒い。そんな中、私とアンナは遺体が並ぶ奥の通路へと進んだ。
「これを見てほしい」そう言って、ジャンは遺体の一つを指差した。
「これって……」
「最初の犠牲者の男性だよ」
それは、最初に毒殺された男性の遺体だった。でも、それは私が最初にこの冷凍庫に遺体を運び入れた時とは違って、ブルーシートが少し乱雑にめくられて変色した片腕が見えている。しかも、その腕には真新しいえぐり取ったような傷があった。どうやら鋭利な刃物で切り取ったらしく、骨が露わになっていた。




