表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

209/214

御礼&お詫び、小話

「ちょっとだけだ」


「嫌がられたらどうします?」


「その時はミカエルの首を差し出そう」


「え? 僕が悪いの?」


 ぼそぼそと熾天使4人が揃って相談をしている。何も知らない天使達は、その様子を微笑ましく見ながら通り過ぎた。きっと天界の今後について話し合っているのだろう。彼らがいる限り天界は安泰だ。神に依存して生きてきた天使は、基本、他人任せだった。


「決行は本日、これよりとする」


 まるで軍事作戦のような結論を突きつけ、ガブリエルが離脱した。顔を見合わせた3人もそれぞれに持ち場へ移動する。それから数十分後……魔王城にバエルの怒声が響いた。


「貴様ら!! そこへ直れ、成敗してくれる!!」


「パパ、何で怒ってるの」


 ミカエル達は悪いことをしたの? 首を傾げる幼子カリスは、さきほど四大天使に誘拐されかけた。正確にはバエルに内緒で遊びに連れ出そうとしたのだ。途中で発見され、アガレスに叩きのめされたウリエル。マルバスの作った罠に引っ掛かったのがラファエルだった。


 彼らを見捨てて逃げようとしたミカエルの首筋には、アモンの剣が当たっている。軽く薄皮を斬られて動きを止めた。


「皆痛そうだよ」


 ガブリエルに抱き上げられても危機感を覚えないカリスの呟きに、バエルは大きく息を吐いた。くそっ、これじゃ危険だ。その認識は魔王城の上層部全員が共有した。ある意味、防災訓練だと思うしかあるまい。


「カリス、知らない人について行くのはいけないが、知っていても天使について行ってはいけない」


「悪魔はいいの?」


「悪魔も……ダメだ」


 そこでブーイングが上がる。アモンやアガレス、マルバス……偶然通りかかったセーレも文句を言いだした。収集が付かなくなり、カリスに新たな守護の魔法陣や身代わり珠をそれぞれ与えることになる。じゃらじゃらと大量のお守りを渡され、カリスはにっこり笑ってお礼を言った。


 数日後、ベッド脇のカリス専用「宝物置き場」の机の引き出しからお守りが大量に発見される。どうやら重かったのと、貰って嬉しいから保管したらしい。あれこれ検討された結果、バエルによりすべての機能が統一された最強のお守りを首から下げることで決着した。


 カリスは不思議そうにしていたが、宝物のお守りが減らなかったので嬉しそうだったとか。









*********************

 すみません。「小説家になろう」で最終話を二重投稿したお詫びです(o´-ω-)o)ペコッ

 これで本当にラストです。完結詐欺みたいでごめんなさい/(^o^)\

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[一言] >これで本当にラストです。 しつこくしつこくなっているのは承知の上で申しますが、時にはカリスちゃんの様子を覗けたら幸せです。 連載完結おめでとうございます。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ