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神威の国

背が高く 顔の彫りが深い

上品な 顔立ちの、カムイ ソロン


マリーンは

自分の 本当の父親と聞いても

その父親に 今 抱きしめられても、、

自分が どんな顔をしたか 分からない


「 良く無事で 居てくれた

疲れているだろう

マリの部屋を 

マリーン 君が使うといい」

「案内しよう 私も 久しぶりに行く」

「隣の、リンの部屋も

里帰りに出た あの時のままだ」


「姉妹のように育った 君たち だからな、、」

「はい」


「どうして、、

 もっと前に

君なら 連絡出来たのではと、、

言う声が 多かったぞ」

「処分の声も 上がったが、、」


「私とコウ殿と、神の島の当主で 抑えた

一人で 無事

マリーンを育てた 功績を 考慮してな」


「当分は この国でも 複雑な感情が 溢れるだろうから

君も 覚悟は しておきなさい」


「わかりました」


マリの部屋の前で ソロンは 立ち止まった

「ずっと 足を 入れられなかった、、」と、


美しく 整った部屋 

優しさの 香りが 匂い立ちそうな


リンが深く息を吸って

「あの時のまま、、なんですね、、」

一筋の涙が 頬に伝った

 ソロンが マリーンとリンの肩に手を置いて



「マリーン 明日の朝餉の後の茶に 来るようにな

君の妹に 会わせよう」


今日は ゆっくり休むと良い」


「ソロン様

正五位の長上官は、今もシャク様ですか?」


「シャク殿の娘の ケイが、后に、なった

神の島で5年 修行を積んでな」


「神の島で育った君が もっと早く戻っていれば

どうなったかは、、分からない、、」


「私に マリ様の 後は とても継げません、、」

ソロンが リンを 懐かしそうに見て

「そう言うだろうと 分かっていた」


「マリも君も 二人とも 私は 死んだと思っていた、、」


「おかえり、 マリには もう会えないけれど

懐かしい君に 会えて嬉しいよ

マリーンを 守ってくれて ありがとう

マリと、共に,礼を言うよ」


「ありがとうございます ソロン様」



ソロンが去っていく


「急には お父さんとは 思えない、、」

と正直な感想を言うマリーン

「そのうち距離が 縮まるわ、

本当の父親ですもの きっと」


「 でも、、、あの人が、、

カイトの国の人の、血筋を 殺した人なんでしょ」

「その辺の事は、正五位達の判断で 私の立ち入れない事で

分からないけれど、、」


「国同士が 争ってるのは 事実だけれど

あの国には、、王よりも 上の 幻の皇位が

 居座って 糸を引いていると言う 噂もあるのよ」

「幻の皇位、?」


「お父さん、、ホクリュウ様は 大丈夫かしら?」


「1ヶ月 飲み食い出来ないと、、

あの時で

もう10日は 立ってたから、、ここに来るまで3日


後15日が、勝負だと思うわ」

 「この国の人が 敵国のヒーローを助けるはずないし

手を引かされてるわ」


「えっ、、」

「クロスを 置いてきて 

マリーン様の判断が ホクリュウの、命を 助けるかもしれない」


「クロスが 選んでくれたのよ、、

 自分の お父さんを きっと クロスなら 助けてくれるわ」


「お母さんが この国に戻らなかったのは、、一つの理由は

お父さんを、好きで、離れられなかったからよ、、」


「敵国とか国は違っても お父さんは 本当に英雄だと思う、、」


「お母さん  私、いつか あの国に 戻るつもりよ

カイトに 会いにいく」


「そんな日が 来ると良いわね、、」


「お母さん 力になってね、、お願いだから、、」

「私は 何も 言えないわ、、」


「ソロン様と この国を良い国に してほしいだけ

マリーン様には その力があるわ

いつも変わらずに、そばにいます 

私が マリ様の 代わりに」


「2人の時は お母さんと 呼ばせて、、」

「私で 良ければ、、嬉しいわ、、」

「お母さん、、」

「貴方を 愛してるわ

貴方の 幸せを 願ってる」


「ありがとう お母さん、、」

私も お母さんの 幸せ 願ってる、、

私を 大切に ここまで、育ててくれた人



国境近くの宿


クロスは 宿主に聞いたりして

状況が 少しずつ分かってきた


あの森に 父 ホクリュウが 斬り殺した死体は 25人 居た

ホクリュウは 苦しまないように急所を ついて 切り口は 流石だと思った


あの崖の近くの 最後の死体を 土に埋めるのに 何日も かかった


帰る時には 薬草を取って 帰った

コウさんが 残してくれた薬もなくなって 


宿主に 教えてもらった 薬草の種類

草木染めに 使う草も 宿主は知っていて


色々教えて もらって 

クロスは宿の掃除 薪割り 食事も手伝いながら 

父の 看病をして 何日も 過ぎた


あの 大きな人が する 小さな呼吸 

消えることなく わずかに上下して動く 心臓

意識不明の ホクリュウ 


いつ 気がつくんだろう


宿主が 痩せていく 若いクロスを 心配する


「お若いの たくさん食べなさい 

お前さんが 元気なくして どうするね」


「僕は どうしたら いいか 分からないんです」


お母さんもマリーンも 敵国に行ったのも 分かった

お母さんの田舎が 敵国なのも

自分は 敵国のお母さんと ホクリュウの子供

僕は これから どうしたら 良いんだろう と

一人で14歳のクロスは 不安になる


「わからない事は

そんな事 考えなくて良いさ

考えたって 分からない


どうにでも なるんだよ

不安や 心配など しなくても


なるようにしか ならないんだから

ただ、毎日 元気で生きりゃ 良いんだよ


毎日 いっぱい食べて いっぱい眠って

今は 看病だけ 一生懸命に 

自分が 出来ることを やれば

それで良いんだよ」



「この人が死んでも 生き返っても

お前さんは よくやってるよ

感心な 立派な 子供だよ」


「わしの 子供に したい くらいだ」

「おじさん、、」











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