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1番。

「先頭が来たわ。」

父に肩車されたマリーンが叫んだ。

 

「去年のクロスは 私の肩の上で


うまく状況を伝えたよ。」


弟に負けじと マリーンは ゴクリと唾を飲み込んだ。

「先頭に3人並んでるわ.

のっぽさんが トップで そのすぐ後ろにカイト兄さん

1 m 後ろにタグさん家の シバよ。」


「3位のシバ は、、すごく、、」自分でも言いたくないのか 息を吸った

「すごく どうしたんだい?」


「すごく、、落ち着いてリラックスした顔してる

平気な、、憎たらしいほど。

すぐ前の カイト兄さんの 見張り番として走ってるような

余裕のある顔 

お澄ましして やーだ」

 

きっと父も聞きたくないだろう と、思うマリーン


「3人ほとんど一緒に 門に入っちゃった.、、」


「私たちは ここでしか見れないの?」


「みんなが走り終えるまでは ここでしか駄目だ


お屋敷の中は お屋敷に仕える人たちだけだよ

門から入って まっすぐゴールまで100 M と聞いている」リュウが説明した


「カイト兄さん のっぽさんを抜いたかな」心配なマリーン


カイトは

あと100 M  のっぽを抜けると思った瞬間


両脇から 何かが飛んできた

3人めがけて 

のっぽは避けきれず それをまともに 頭に 当たった。


「うわぁーっ」と 

のっぽの 叫び声が出て

その痛さで、よろけて倒れてしまった.



10 CM の直球のボールのようなものが 転がっている

避けないと 足元や 頭も危ない


「残りの100 M は 障害物競争かよ!」

一番になった、カイトがシバに叫んだ


当たると痛そうな玉を うまく避けて走るカイト


その走りを見たのか

後ろに座っていた

白い髭の男が スクッと 立ち上がり カイトに玉を投げた。

すごいスピードで カイトめがけて飛んできた


もろにカイトの走りを邪魔をするためだ


誰が投げたのか

 初めて 他の玉とは違い 

其の玉が やばい と感じた.


避けられない!


カイトが頭を 下げた時 

その球を シバが、カイトの頭の横で 手で止めた


シバが玉を止めた その手ごと、カイトの頭を、少しかすめた


次の 早い玉が シバの 肩と背中に当たった

ズンとシバに当たった鈍い音まで 聞こえ 

その痛さが 横のカイトに伝わった


痛いだろうに うめき声一つ あげない シバ。


平気そうに

「行けよ 大丈夫だ。」冷静な深いシバの声だった


シバが どうして 自分の身代わりになってまで 自分を助けたか 

カイトのパニック

が シバの いつもどおりの冷静な声で 冷めた。



朝 マリーンに 一番になる約束が 頭をよぎった


1位 宣言した時の マリーンの 嬉しそうな 目の輝き



目の前の 堂々とした仁王立ちの 若い男が

1番のカイトに

手を出した

その手にタッチしたカイト

何か硬いものが 乗っていて カイトの手に渡した.


2番目に のっぽが 来て、、


3番目に 

すばやしそうな 見覚えある 去年3位の人だ


その ほとんど同時に シバが来た、、

どこで 何をしていて いつ抜かれたんだ 

4位を不思議に思うカイト


そうだ 去年も シバが4位で 

あの時に シバの 変な 不可思議な力の温存を 感じたんだった

シバは いつも 力を 出し切っていないのではと、、、

 

よく観察すると 庭の左右に 家来の人がいて 籠の中のボールを

門に入ってきた 走者めがけて 何人もの人が投げていた


待ち構えて あてようとしている人たちだから

玉が 当たらないはずがない


ほとんどの人が 玉を避けきれなかった

 だいぶ経って最後の走る者たち 5,6人が来た

見ると やはりビリは 小さいクロスだ


また ボールが投げられて

足の遅い後ろの若者たちは ほとんどボールに当たって

体を崩し倒れた


クロスに めがけて飛んできた球を

クロスは 前に飛び込んで 回転し 避けて

玉を 自分の 足のかかとで 見事に跳ね返した

倒れ込んでいる 何人かを抜いて、ゴールした。


体ごと前転か、、

小さいクロスの 玉を避ける とっさの身体能力に感心した

 近くに転がってきた玉を見ると

中に木があって その周りを泥で固めてあった


石のように大怪我はしないが 

相当の速さで飛んでくるので  木でも相当痛い



「ね兄さん。ほら僕 僕ビリじゃないよ」

息を切らしてカイトに 嬉しそうに、近づいて来たクロス。


みんなが走り終わって

門のそばに集められた。


門の外にいる 見学の人も門のそばまで来れたので

その 主催者の声は届いた


主催してくれたのはタイジと、言う名前の

あの凛々しい武者が 

肩に 珍しい真っ白なフクロウを携え 話しだした。


 

珍しいフクロウを肩にして、堂々と 威厳を持ち


今年の この村全体の大走りも 無事に終わったこと


去年までの父親に変わり 今年から

ソン家の息子の 自分がやりだして

 最後の100 M に障害物を 設けたことを 言った

走るだけでなく いつも周りにも油断しないことのために


3年間トップを取った人には 

優先的に この大きな屋敷の家来になれること


のっぽは 2年トップで 今年3年目で それを逃し

カイトに悔しさを表していた



今年一番のカイトが 

みんなに紹介され 門の外 中の人に 拍手で祝福された


褒美に 米俵と この家に代々伝わる 大切な石が 

渡された。


上位の、この3人には

秋に この屋敷で 行われる

この国の南部の 選ばれた 人たちでやる

 球技大会に 見学招待されること


また、そこで勝った人たちは 北部も合わせて


この国の王様の前で 競技を披露できる 

国の進める 2年に一度の 大きな球技大会であること

それがこの屋敷で行われる 村の誇りのように


「南部は 穏やかで この村でも 争いの形跡も ないが

北部では、争いの影響が 少し出ている」と

タイジが 国の情報を 公に言った。


 この村の子どもたちは 国が争ってることなど 知りもしない

みんなが集まるような 場所に来なければ 話されないことだろう


この村の それこそ そこからも遠く離れた

小さな浜辺で 住むマリーンには


小さすぎて、興味のない話である

ただ、

肩にフクロウがいる、

そんな事する大人の人 始めてみて  珍しく気になった。

私も母に もらったうさぎを 肩に乗せて 飼いならしてみようかと、、、


敵の 本物の弓矢や 刀が飛んできたら 生命がないことから

武芸隊長の ドルゴンが紹介され 今日の玉の障害を考えたこと

これから国を 守るであろう 若者たちに ゲキを飛ばした


自分に投げられた玉が あの白いひげの ドルゴンだと確認したカイト。


夏祭りの終わりを告げる 花火が お屋敷の後ろから 何発も上がった

 花火をバックに 1番になったカイトが 門から出てきた


1番になると言ったカイトを マリーンは誇らしげに見ていた。


門の外の 村人からも また拍手が 送られた。


皆 自分の息子の 晴れ姿を 楽しみにしている親たち

大走りに 出た人たちが 全員迎えられて出てきて


門がしまった。


大きな門と、塀の長さを眺め

浜辺の大きさと どちらが長いか 分からなくなる

本当に大きなお屋敷だ。


リュウたちは 1番のカイトを迎えた


そばに シバを迎える 満足そうなタグさんの顔も見えた

妹のエルも来ていて カイトに手を降った


クロスが代わりに手をふり替していた。


のっぽの お父さんらしい人が 寄ってきた

のっぽに似て背が高い

1番になった 若者の カイトでなく


 大人同士

自分と同じくらいの背があり たくましそうな


リュウの方に 興味があるのか 

「今年の大鷲も見事で

もし 売るなら仲買に 売るのでなくて

あのソン、タイジに直接売れば 10倍の値段になるよ」と言った


「タイジの肩にいた白いフクロウは 3年前に あなたが 捕まえたフクロウだろう

何年か先は タイジの肩に 今日の あの大鷲が乗ってるかもしれないな


本当に いつも 珍しい生き物ばかりで あなたに 感心するよ」

と、話した。

リュウは 小さく頭を下げて「どうも」 と礼を 言った。


3年前の あの小さなシロと 名付けたフクロウを、思い出したマリーン

去年はの鹿は ツノ 

今年の大鷲は 大空を飛ぶので ソラ とよんで餌をあげた


「あのフクロウ 本当にシロかなぁー?」

寝言のような声



帰りの馬に引かれる荷車の上で マリーンは

長い1日が過ぎ 

カイトとクロスに囲まれて 深い 眠りについていた。


 


 

























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