迷い
「カイトに会えないわ。
隣国に戻ると もう二度と」
「国に 戻ることは
今までに、何度も 迷ったわ」
リンが言った。
「何度もよ、、」
「ここに たどり着いた時も 知ってる人 誰もいなくて、隣の国の私が
あなたを 抱いて 生きていけるのかも わからなかった
怖かったわ」
「お母さん、、」
「隣国の者と バレたら 殺されると思っていたから
息を潜めてた
小さいあなたを 抱いて 逃げることは 無理だと、、覚悟して」
私のせいね、、
「まさか、リュウが あなたと私を 許容するとは 思わなかった
何も言わずに どこから来たのかも 何も聞かなかった」
「ただ、あの時から カイトは あなたに とても興味を持っていて
たぶん、カイトが あなたに興味を持ったから、リュウは受け入れたんだと思ってた」
「カイトが 私たちを 受け入れたの、、」
「私も 何も言えなかったから、リュウのことも 何も聞けなかった
そんなことから始まったの
お互い秘密が ある事 感じてた 違和感から 始まったの
私とリュウと、あなた達2人の生活が、、」
「ここで生きるのが とても、怖かったのに」
「帰りたくても 帰れなくて
迷ってる間に
クロスが 生まれて」
「クロスが 成長して 動けるようになった時も、
また隣国に 帰ろうと思ったわ。自分の国に
でも、リュウに 情が湧いてしまって 離れられなかった」
あんなに 愛し合った、ふたりだもの、、
「あなたと カイトの思いを知った時は
隣国に戻らなくても
リュウと、私たち5人で ここで ずーっと暮らして行くのも
私の 幸せかと思うように、、」
「でも リュウが いないのなら
カイトも 帰ってこないのなら、ここにいる理由は ないわ」
「もう、彼らは、戻らないのはマリーンにも 分かってるでしょ」
「そんなの 分かりたくないわ お母さん」
「マリーン
ホクショウまでが ああ言った理由が 分かるでしょ
リュウとカイトは ここには もう戻れないのよ
自分たちの 場所を、選んだのよ」
「マリーン 私達も 今 元の居た場所に 戻る時なのよ
もう 前に進まなきゃいけないのよ」
「進む、、」
「ここに 私達の 未来はないわ」
「隣国に戻れば 未来はあるの
隣の国に戻って
私たちを 受け入れてくれる所があるの?」
「大丈夫なの
国に 戻れば あなたも わたしも 元の場所で
生活できる保証が あるの
私たちを 待ってくれてる人が いるの」
「あなたを 待ち望んでいる人が いるのよ
あなたに 会いたがっている人が いるの」
「それは 誰?」
「ごめんなさい、、
今まで言えなくて、、
あなたに 謝らなくちゃ」
「家族がいるのよ」
「私達の 家族?」
「 あなたの、、本当の父親よ」
「えぇっ
私の お父さんが 隣の国に 生きているの?」
「だから、、何度も 何度も 帰ろうと 迷っていたの
迷って、、帰れなくて 迷って、、 」
「私の、、お父さん、、
あの、、ここでの お父さんしか、、想像できなかった、、
私の 血の繋がった お父さんが 居るなんて 信じられない、、
お母さん、どうして今まで、、」
「言えるわけ無いでしょ この国で、生きてる以上
この前の取り調べで 分かったでしょ 隣の国の者だと わかれば殺されるわ
私達の 命は ないわ
それは、これからもよ ずっと付きまとうのよ」
迷ってたわ いつも いつも 迷って
私は 今まで 生きてきたのよ 迷いと恐怖と一緒に」
「お母さんと いっしょだから 生き延びれたのね 私は」
この強い 凛とした お母さんの おかげで、、
お母さんが こんなに私を 今まで 苦労して 守っていてくれたんだ
こんなに 大切に
「ありがとう、、お母さん、、」
「 分かってくれたの マリーン お願い
私と一緒に 隣の国に戻ってちょうだいね マリーン」
「貴方の、、
あなたの本当の場所に 戻ってほしい」
分かったわ、、分かったと言いたいのに、、
「お母さん、、私、、」
カイトと離れて 生きていけるかな、、
「お母さんも こうして 迷って生きてきたのね いつも、、」
「リュウが 戻らない限り
カイトも 戻らないわ あの2人は 一緒に生きてきてる」
きっとマリーンと私の関係と 一緒よ
「マリーン 残酷だけれど
決断して くれるわね 隣国に戻ると」
「、、お母さん、、、分かったわ、、」




