会いたい
カイトは
今も 浜辺に早く帰りたいと言ってたわ
お父さんも シバも違う道に歩き出した人は 追わないで
一緒に もう浜辺に帰ろうと 私に お父さんとシバを
諦めるように説得したのカイトだよね
どうして こんなに胸騒ぎがするの
カイト
どうして、カイトだけ 城内なの
どうして、あの部屋で眠っているのよカイト
城内と城外の通路の、川も、
馬のシューと、ハナを、返してくれた 時点で
もう川の中も 厳しくなって 通れないだろう でも、、
「都で カイトの怪我が 治るまで 居たいわ」
「マリーン
カイトは 大丈夫よ 怪我が治れば 家に帰ってくるわ」
「そうだよ どこに行くっていうんだよ
マリーンのそばにしか カイト いつも居ないじゃん」
「 クロス」
「マリーン髪の毛を いつ 下ろしたの」
「髪をくくってた紐 カイトの枕の下に 置いてきたの」
「家のに気づかれないうちに カイトが マリーンの紐に 気がつくと良いわね」
「うん そう願って」
「 もう お城に、入れないし しかたないから
カイトより先に
南部の、浜辺に戻って 待ってましょう
足が折れていたら 2週間位かかるわ」
城外のユキ姉さんの、所に 2週間も お邪魔できないよね、、
家で、カイトを待つ方が 良いのかしら
お母さんも とても、疲れていそうだし、、
「分かったわ、、お母さん 無理言って ごめんなさい」
「僕 都 初めてで 見るものが 目新しくて
今の あんなに 大きな家 タイジさんの家より すごいね」
クロスが 都の色んな カイトとマリーンが せむしと男装で 捕まったことや
ひとり おしゃべりして
私と お母さんを 慰めるように いたわってくれた
カイトに頼まれて、頑張っているのが 分かる
「ありがとう クロス」
浜辺に、戻ると
タグさん家族が 誰も居ない
窓から 中を見ると間抜けの殻
荷物も 何もなく 引っ越したのかしら
手紙や 書き置きがないか 見るが
何もない
一言 言ってほしかったが
そして
10日経っても 2週間待っても カイトは戻ってこない
鳥の島の職人さん コウさんが、やってきて
空いている タグさんの家に 住み込んだ
時々 来客がある
布地を タグさんの家で 織りだした
弟子の男の人と
世話する女の人も 住み込みだした
マリーンに 優しく教えてくれる
「織り方も 覚えが早く 上手いね 素晴らしい」
よく褒めてくれる
クロスも 一人 張り切って 逞しくなっていく
そして1ヶ月過ぎて
マリーンが16歳になっても
カイトは 浜辺に戻ってこなかった
カイト どうして戻ってこないの
会いたいな
まだ朦朧とする薬 飲まされてるん じゃないかしら、、
城内に 入るのには
文芸堂も、通行書も マリーンやリンには 使わせるなと
北家からの通達が来ていて だめで
都の城内に 入るのに、球馬大会で 参加してやっと入れたのに
今は 城内に入る 力も 無い
途方に暮れる、、
ブンさんが言うには
「南部のミツキ様を 頼るしかないだろう」と
マリーンに、言った
カイトに会いたい
ミツキ様を 頼ってでも、、
「ブンさん
ミツキ様に 頼ったら 私に、どんな条件を 出してくるかしら」
「マリーンを 大きく育てたいだけだろ
後押しをしてくれるんだから マリーンの頼みなら、聞くさ」
「さり気なく 聞いておいてあげようか?」
「、、、、、」
どうしよう
カイトは 私に会えなくて平気なの
どうして帰ってこないの、、
「カイト、、」
戻ってこない カイト
ある日
母が マリーンに話があるという
「マリーン
私の育った所に 一緒に帰らない?」
「お母さんの故郷?」
「お母さんのふるさと カイト達は どこか知ってるの?」
「分かってるでしょ、、」
母が 重い声で 言い聞かせるように
「マリーン
リュウもカイトも もう 戻らないわ
シバのお父さんのタグさんまで 居なくなったのよ」
「戻らない人を 追っても 仕方ないのよ
戻ってこない人を 追っても どうしょうもないのよ」
「 、、お父さんを ここで待つって、お母さん 言ってた」
「例えば
お父さんが、ホクリュウだったら
許嫁や 子供が 居て 帰ってくると思う」
「お母さん、、」
「お母さん!お母さん!!」
「カイトが眠って居た 部屋にあった木刀 お父さんのかな?」
「何十年も 毎朝 使っていたものよ 間違いないわ」
「分かるでしょ、カイトも
リュウが あれだけ大切に育てたカイトを 離すわけないわ」
「お父さんが ホクリュウなら カイトも 離れないわ」
カイトの 行動力と 知恵が あれば、どんなことしてでも
ここに 帰って これるのは
マリーンにも、分かるでしょ」
「あなたを守るのが使命とまで 思ってたカイトが 帰ってこないのよ」
「お母さん、、」
涙がでてきたマリーン
「私と一緒に行くことを 選んでほしいのマリーン」
「本当の あなたが 分かる場所に
行きましょう」
「私の 本当の 場所って?」
「カイトが2歳の時に
私とマリーン2人で ここへ来たって 言ったでしょ」
「ここへ来る前の 本当のマリーンが居た場所よ」
「私の生まれた こことは違う場所、、?」
ここで生まれた「クロスは、、」
「私の子供だもの 私と一緒に来てくれるわ」
マリーンは 勇気を出して 口に出せなかったことを 聞いた
「クロスが 言ってたの お母さんが 持っていた服を
燃やすのに 1日かかったって」
「そう、クロスが言ったの、、」
「お母さん それって それって」
「それって、、?」母が 確認するように聞き返した
「コウさんが、証言の時に言ってた 隣国の布地は 燃えにくいって
お母さんの布地は、、この国のじゃないんでしょ、、」
「マリーン、、ずーっと 言えなかったの、、ね」
「そう 私は、あなたと一緒に
嵐の夜に 船が難破して
この国に 流れ着いた
隣の国の 人間なの」
「知った以上 隣の国の あなたとカイトの一緒の道は ないの分かるでしょ」
「お母さん、、」
「隣の国に、行ったら
私は
もう 2度と カイトに会えないの」
「カイトに
会う事は 出来ないんじゃ、ない、、
2度と カイトに、、」




