再び 都へ
浜辺の家は 誰もいなかった
タグさんが来て、
カイトの 無事を喜んだ、
「お母さんとクロスが 入れ違いで
北の都に 行った」ことを聞く
マリーン達は 文芸堂に行く
文芸堂のブンさんが
「伝承鳩で 伝言が 来た時は びっくりしたよ。
マリーン 大丈夫かい、」
カイトが
「ミツキ様にも
あのマリーンが 大変なことを
伝えましたか?」と、聞いた、
「いや ミツキ様には まだ言ってないよ。
お母さんに だけだ
お母さんが マリーンの扇子の 布地の事を
釈明できると 言ってたからね」
「お母さんが、、そんな事を」
「お母さんに 任せておけば 良い
ただ 都でも 色々大変だろ。
いくらか 渡しておいたよ。」
「ブンさん
色々 ありがとうございます。」
「城内への 通行書も
毎月 商売で 更新していれば使える、通行書だから」
「お母さんが ちゃんと、誤解を解くまでは
こっちに 居て
マリーンは 厄介なことには
首を 突っ込まない方が いいよ」
「北部の方でも
お母さんが お世話になると思いますが、
よろしく お願いします。」
「あーあ、大丈夫だよ
ミツキ様の 後押しのある マリーンへの出世払いだ」
浜辺の家で 2人で相談する
「どうしよう、カイト」
「僕たちが 北部に行っても、
城内に 入れないからね」
「紫の通行書は もう少し期間が あるから入れるわよ」
「だって そこから僕たち 今 逃げてきた ばっかりだよ
ガサンに 見つかれば
また 僕達は 牢屋だ」
「私 髪の毛 切る」
「まつげも 長いっていうのが
あたしの特徴みたいだから、
まつ毛も 切るわ、」
「まつ毛を?」
「そうよ、それで男の格好をして、北部に入るわ」
「マリーン!!」
「お母さんに 任せておくっていう
気持ちは ないんだね。」
「もちろん できること したいもん。」
「カイトは、 そうね、、 醜くなることね。」
「 その目立つ目 なんか 一つ潰しちゃっても いいわね。
それか 片手か 足の1本、 無くす?」
「怖いこと 言うなよ
僕を どうするつもりだよ」
「おでこに タンコブつけて 顎にも付け
背中にも つけて せむし、男になる」
「役者の 素質があるんだから カイトは、」
「クロスの一番良い服が 私に、寸法合うかも」
「1度 男の人 みたいに なりたかった から」
二人で 考える作戦は マリーンが 主導権 取りそうだ、、
北部の、文芸堂に
華奢な体の 若武者と
せむし男が 入っていった
店主に ブンさんが書いてくれた
紹介状を見せた
紹介状を 持ってきた者の言うことを 聞いてくれと したためてあった
いぶかしそうに見る 店主に
マリーンは出来るだけ 男声で
父の声を 思い出して 声を作った
「ここにマリーンの母が 来なかったか 」と低い声で聞いた
「来ましたよ
ホク ショウ様の 屋敷に行きたいと
必死に頼まれて
仕方ないので 私と 2人で 行きましたよ」
「私は 文芸堂の仕事の 話をしたんだが、
その後に 彼女が、
ホク ショウ様と 話があるということで、
私だけ先に戻った」
「今日も来ないので
どうなったかは 私は知らないよ
一緒に行くことを 頼まれただけ だからね」
「ホクショウ様は
どんなものに 興味を 持ったんだ」
「やっぱり刀ですかね」
「では」
マリーンは 陳列してある 刀の中の一つを 手づかみにして、
「では 今日も この刀を 見せに ホクショウ様の所に行こう」
「今日も 続けて行けば 熱心さが伝わり
成功率が上がる
ホクショウ様と 取引になれば
良いんだろう」
「この刀なら ホクショウ様も 気に入るはずだ」
そして、もう一つ、小さな短剣も手にした
「 一つでは 寂しい この二つを持っていこう」
せむしの男が
「私がお運び致します」
と言った
「店主殿 紹介状を、ちゃんと 読んだだろう」
マリーンが たたみ込んだ
ホクショウ様の 家は 大きな屋敷だった
塀が これでもかと 続いている
だいぶ 待たされたが
どうやら ホクショウ様は 刀が気に入ったようだ
ブンさんの、目利きは 確かだと 信じてるマリーン
マリーンが デタラメな 口上を言い出す
「この刀は、南部の城主の アレキ様が
気に入られて
文芸堂が お願いして、出品しているものです。」
「また この短剣は ノア様の
使われていた ものと、思われます。」
「ノア殿の?、」
ホクショウはノア様を知ってるようだ
店主はマリーンの 口上に呆れているようだが、
ホクショウは どうやら取り引きに 応じたい様子だ
南部の城主 が 使っていたというのが 気に入ったようだ、
城主と 自分を重ねるように 伝えたのが 功を奏した
マリーンが 聞きたいことを 聞く、
「昨日、文芸堂から来た 女子は
どうされましたか」
「おお、あの、、女子か」
「ある扇子を、見て
隣国の 敵国の 神の島 の本当に珍しい貴重な布地だと
我々の 目利き達が
騒いで いたのだが、」
「神の島」
「その女子が 言うには
南部の港から離れた 隣国の 神の島に ほぼ近いのだが、
鳥の島 という 我が国の一番 西にある 小さな島の
そこに だけで 作られる 布地だというのだ」
「我が国の
鳥の島 までは 南部の 港から 船で離れていて
その布地を 取り寄せるのに 短くて 三日はかかる
その布地が 来るまでは、
このホクショウの 家で 待機させる」
「他にも こちらに、有利な情報が、あるらしいが、
3日後に あの布地が 我が国の 鳥の島 ので あれば
こちらで 引き立てるし
もし あの女子の 言うことが 違っていたら
城の方の 牢屋に 引き渡す つもりだ」
「文芸堂の 関わりある者なので
一応少し 本人から 話を 伺っても 宜しいですか」
迷っているようなので、
「 その代わり、この 刀は ホクショウ様の
良い値で 取引させて頂きます」
「融通を 利かせるのだな」
「はい、
初めての取引なので
少しだけ あの女子と
合わせて、いただけたら ご髄に」
「うむ こちらの 警備を つかせているから
少しぐら いいいだろう」
「では、文芸堂の 店主が 交渉の間に
私は その女子と 合わせて いただきます」
「案内してやれ」
「はい、承知しました」
ホクショウが 店主と値段を決め出し 支払いの事も ありそうなので
カイトもマリーンの後を追った
「えらく 若い商人も 居るのだな」
「はい、若い割には 口も たち
思ったより優秀です」
と店主が 答えた
「この、刀は 店の 超特級品で
ホクショウ様にと 言った時も 驚きましたが
しかし あの者が 知らない情報も
この刀には ございまして、、」
「うむっ、、」
あの、この国の権力者 ホク ショウ が、耳を立てた、、
きれいな庭園の 先の
離れの、結構 小綺麗な部屋、母の待遇は
良さそうだ
警備が外に、ふたりいるが、
鍵を 開けてくれた
部屋にまで 案内してくれた家来に、
カイトが、何か渡し 外に出させた
「短く済ませろよ」
「はい、分かりました」
中に入ると 女が
1人 机に向かって 座ってる
人が 入ってきても
動こうとは しない
わざと こちらの者に 関心を示さないで
無心に 絵を描いている
近づく足音で
まさかと、、 こちらを 静かに振り向いた
頭から 頬にかけて、美しい鳥を被り 顔を半分隠し
服は、ミツキ様から もらった服
燃やしておいてと言ったのに、燃やさなかったようだ
ミツキ様の服をマリーン以上に 艶やかに 着こなして
ホクショウの 豪華な部屋の調度品の中
粗末な 浜辺の 母とは
まるで違う 見惚れるほど 美しい姿の、女性
どこか 神がかりな
顔を半分 隠す鳥が 例えようのない
謎めいた 雰囲気を 優雅に 醸し出している
私達に 気づかない ?
「まつ毛を 切ったの、、」
母の声だった




