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屋根の上

南部の 次期城主の 私に これほど 興味を示さない

娘も珍しい、、


ミツキは 懐から扇子を出して

「この場所が 好きなのか?」

「この城の中では 良い風景だ、特にあの、橋」


とセンスで 川にかかった綺麗な形をした橋をさした

この川と川に かかる あの橋が好きなマリーン


「300年前の橋で

あの橋は 天高橋は

500年でも1000年でも 持つと いわれている」

1000年、、さすが昔の都


「しかし、ここ以上に、、この城で一番良い所は、どこか教えてあげようか

興味はあるか」

興味はあるけれども、黙ってるマリーン

後で ワンユ先生に聞けばいいわ


「ただし、私の持っている これを使わないと入れない所だ」


この南部の次の城主に、なるものだけが持つ

城内の通行許可手形」

 綺麗な翡翠で 出来た 高貴な石の手形


大切なものか すぐにしまった。


「これが無いと 入れない場所だ

マリーン 君が見た事のない 

私でも 感嘆するほどの、、」


扇子を 小さく広げて

「一度 絵を書く者なら 見ておいて損はない 素晴らしい場所だよ」


「もし 行きたいのなら、、」

扇子を 胸元で広げて 扇子越しにマリーンを 見た


扇子の絵が 黒い羽の、尾が白い

マリーンが

まだ、見たことのない 美しい鳥の絵だった


羽元にも白が 入った 大きな翼を広げた鳥 の


一度見たら 忘れない美しい扇子 の上から ミツキの目が クールさを増し


「その服を 球馬大会の 送迎会の時に 着て

私のそばに 居るんだな」


扇子の、ポンと綺麗な音を出して 閉じて ミツキの手で しっかり握った


その扇子の 先を マリーンの顎に当て 上にあげ

マリーンの顔を ミツキの、顔に向かせ

声に出さないで


「楽しみにしてるぞ」と、ミツキの口元が 動いた。


「私の 使う皿の 君の絵も 気に入っているよ」

家来の前で 私を褒める言葉は 来るたびに、いつも 優しそうなのに、、


次期 城主の風格を 備えた様子で 家来と帰っていった


あの1000年も 持つ橋  

微妙な 木の長さの合わせ方 大胆でバランスが良い 美しい昔の 都の橋

見たことのない カッコいい鳥


球馬大会が終わったら この南部の、お城に 来ることもないし、、

この お城の 一番素晴らしい場所 って、、

どんなだろう ミア姫様も 入れない所?



早く 食事を済ました後

同室のコナに「ちょっと お兄さんに会ってくる」

「えぇーっ、カイトさんに、、戻られてからも ますます評判が 上がっちゃって

よろしく伝えといてね」

「はーい」


「ミア姫様側の 居所に、行くの久しぶり」


カイトと一緒に居た 部屋の 前を通って

5つ先の部屋 

「カイト、、いるーっ」


部屋に入る侍女スタイルで 廊下にいるマリーン


襖障子が,開いて カイトが 顔を出す

「マリーン」


部屋の中に引き入れて


「歓迎の印」 と言って


おでこに軽くキスをして

わたしが それを受け入れるように 目を閉じると


目にあなたの 唇を感じて

耳を甘噛して


本当の妹だったときは ここまでだけれど

わたしは カイトを待つの

あなたの優しい唇が わたしに重なるの


この世で わたしが、一番大切なもの の様に

 優しく 甘く あなたの柔らかい唇が、、 


私を求めるから 

私も あなたを求めるわ カイト、、



カイトの動きが 急に止まって

「マリーン 荷物持って こっち来て」

「えっ??」


マリーンとカイトが 部屋の外に出たときに


反対側のふすまが開いて

「カイト」と呼ぶミア姫様が

部屋に来た。


カイトが口に 指を立てて「しーっ」と、合図

 カイトの部屋を離れる

マリーンの荷物を ヒョイと、肩に 持ってくれた


「マリーン 面白いところに行くよ」


突き当りの廊下の端まで来て


飾りと思ってた 一本の棒に30CMごとに、小さい木がついている


それを天井まで当てて


ついてきてと、階段のようにして

上に行く

天井の板が 外れて

屋根に 登れた


「非常の時に、出るところみたい」


「ほら 家の床の、屋上版」

「お城にも 色々 仕掛けがあるみたいだよ」


大きな屋根の上に座る2人

高くて 気持ちいい


「ミア姫様来るの?」


「時々だから いつも 今のように 居留守使う」


「人の足音には 注意するようにしたの」

お母さんの 馬小屋に来たときの事を 言ってるの分かった


「あのね、、カイト」と、

荷物のミツキ様から頂いた 服を見せながら

今日の ミツキ様の話をした


「マリーンは、どうしたいの?」


そういう カイトの顔を見て 分かった


カイトには バレバレだわ

私の好奇心の深さを知ってて 

私に 確認させたいんだわ


「ふーっ」ため息 つくマリーン

フッフッフッと笑う カイト


「ミツキ様の後ろに この服着て 並ぶのも嫌だけれど、、

この お城の 一番キレイな 所 見てみたい」


「ミツキ様に、くっついて行って 良いと思う?」


「二人きり かぁ?」


マリーンの顔を しっかり のぞいて

「心配だな 男の人の力は 強いぞ」と


カイトが 本気でマリーンを 下に抑え込んだ

本気になった時の 男の力をマリーンに教えるように

逃げれないだろう、、と思うカイト


「痛いわ、、」


マリーンの声を聞いた時には

マリーンは カイトの力強い 抑え込みから逃げた


、、呆れるカイト ほんの一瞬をつくマリーン


「多分、大丈夫だ マリーンなら、きっと」


「カイトや、お父さんのような 頼もしいタイプじゃないし

風に吹かれてるタイプだし、、ねっ」


「鳥の笛は 持っていってね」

「うん、コナの部屋のハサミも、持っていこうかな?」


「ハサミに蓋は ちゃんとあるのにしてね 転ぶと危ないから」

「うん 大丈夫」


「マリーン、、」

黒い大きな瞳が  夜なのに 輝いて綺麗

僕を信頼してる 君の瞳が 大好きだ

「カイト、、」

本当に、君は、、この世で 僕の一番 大切な、、



瞳が カイトの顔の先の遠くに それた、、



「カイト」


カイトが マリーンの目線の先に 振り向くと


ミツキ様の居所の、一番高い 見晴台に

ミツキ様が一人で 登ってきた


見晴台から 見えない北側の 屋根に移る 二人

「気づかれてないかな、、」「だいぶ遠いし 大丈夫よ」


ミツキ様が、たった一人で 夜に 

家来もつけずに

見晴台で 座り込んでいる 風に吹かれて風流に

クールに 艶めかしく 遠くを見てる


とても 寂しげな 姿



昼間の いつもの ミツキ様と 180度違う いたいけな姿を 漂わせてる


「権力や 偉ぶって力のある 男の人って 夜は

ナツさんたちや、綺麗な人を はべらかせて 遊んでいると思ってた」


マリーンが 小さくつぶやいた。










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